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【スポーツ】

<ラグビーW杯>外国出身15人の日本代表 文化学び、ワンチーム

2015年W杯のサモア戦で、攻め込むホラニさん(中)=英ミルトンキーンズで(共同)

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 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会を戦っている日本代表には、三十一人のうち過去最多十五人の外国出身選手が名を連ねる。文化や言葉の違いを乗り越え、どんな思いで日の丸を背負い、結束を高めているのか。日本代表として二度のW杯を経験したトンガ出身のホラニ龍コリニアシさん(37)=現パナソニックFWコーチ=は「(全員が)同じ方向を向けるかどうか」とチームづくりの鍵を語る。 (対比地貴浩)

 ホラニさんは十六歳で来日し、埼玉・埼工大深谷高(現正智深谷高)に留学。ラグビーは初心者だったが、努力を重ねてトップ選手に成長した。二〇〇七年に日本国籍を取得し「日本に恩返ししたくて、トンガに戻らないと決意した」。〇八年に日本代表入り。歴史的三勝を挙げた一五年W杯メンバーの一人で、当時も十人の外国出身選手がいて、日本出身選手との融合が課題だった。

 チームは小グループで外食する機会を設けたという。「全体での食事だけだと決まった人としか話さなくなりがち」。それぞれの選手の性格や癖まで分かるほど距離を縮めた。日本出身選手にとっても、外国出身選手と日常的に話すことで多様な文化や考え方に触れ、国際試合で物おじしない精神力も養われたという。

 君が代も歌詞の意味を学び、国歌斉唱で一体になれるようになった。日本在住が長いホラニさんは、外国出身選手が食事中にご飯にはしを刺したり、はしで食べ物を受け渡したりして注意したことも。「細かいことが大事」。互いの文化を知り、敬意を払う大切さを伝えた。

 出身地や言葉の違いを超えて他者を理解すること。それがチームを一つにし、前回W杯の飛躍へとつながった。「みんな、サクラのジャージーに誇りを持っている」とホラニさん。「選手の外見より、代表のために戦うという意志を分かってほしい」とファンに呼びかけるとともに、大舞台を戦う日本代表へ「思う存分、戦ってほしい」とエールを送る。

前回W杯での外国出身選手について語るホラニさん=群馬県太田市内で

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