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【スポーツ】

<ラグビーW杯>大金星 準備OK きょう日本−アイルランド

アイルランド戦に向けて調整する松島(中央)ら日本代表=静岡スタジアムで

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 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で1次リーグA組の日本代表は第2戦(28日・静岡スタジアム)で優勝候補のアイルランドに挑む。27日は会場で最終調整し、初戦で3トライを挙げたWTB松島は「自分たちのラグビーができれば自然とトライのチャンスはある」と力強く語った。

 1時間弱の練習を行い、報道陣に公開された冒頭15分間ではダッシュなどで汗を流し、芝の感触をチェック。非公開部分ではスクラムも組んだという。アイルランドとの対戦成績は日本の9戦全敗。17年6月には2度対戦して22−50、13−35で敗れた。プロップ稲垣は「相手の攻撃に対して、どれだけ我慢強くなれるか。一番大事なのは規律を守ること」と語り、反則を減らしたい考えを示した。アイルランドも会場で調整した。

 26日時点の世界ランキングは日本が9位、アイルランドは2位。日本は20日に30−10でロシアに勝利。アイルランドは22日に27−3でスコットランドに完勝し、ともに勝ち点5としている。27日は試合がなかった。

 アイルランドに挑む構図は、前回大会で番狂わせを起こした南アフリカ戦と同じだ。相手が圧倒的有利という下馬評にあって日本の選手はこの1週間、「自信」という言葉で強気の態度を示してきた。

 SH流は「多くの人がアイルランド代表が勝つと思っている。それを覆すことに全員が信念を持っている」と語った。アイルランドのメディアから「2年前に大敗しているが」と挑発的な質問を受けても「いろんな経験をしてきた自信がある」と切り返した。

 2017年6月、テストマッチでアイルランドに22−50、13−35と連敗した。体格差で圧倒され、安易な反則を繰り返しての自滅だった。チームとして未熟で、ジョセフ・ヘッドコーチがキックを使って目指す「賢く戦うラグビー」は浸透していなかった。

 それから2年。日本はスーパーラグビーのサンウルブズでの強度の高い試合や、今年2月からW杯開幕まで断続的に続いた長期合宿を経て身体面を強化。戦術はパスとキックを試合の中で柔軟に切り替えられるまでに深まった。フッカー堀江は「教えられてきたことをやれば勝てる自信はある。それは4年前と似ている」とチームの成熟を語る。

 勝った方が1次リーグ突破へ大きく前進する。精神論で勝てるほどたやすくはないが「アイルランドに勝ってベスト8を達成すれば、日本のラグビーが価値あるものになる」と流。歴史をつくるチャンスはある。 (平井良信)

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◆松島、トライ宣言

 初戦のロシア戦で事前に宣言した通りの3トライを奪った日本のWTB松島。アイルランド戦に向け「2トライを取る」と、再び言い切った。

 初戦はチーム全体が動きが硬く、攻撃もうまく機能しない場面があったという。アイルランドは初戦でスコットランドをノートライに封じるなど守備も鉄壁だが、外側にスペースが空く傾向も。「緊張も取れて、いい攻めができる。外にボールが回ってくればチャンス」と松島。自慢の快足で相手守備を攻略する。

 2年前のテストマッチ2試合ではいずれも先発して完敗したが「前回とは戦術が違うし、その理解度も深まっている」と強調。アイルランド戦では、身長191センチのWTBストックデールと相対する。「自由にさせず、しっかり止めたい」と178センチの体で真っ向勝負を挑むつもりだ。

 前回大会では1トライ。あと1トライでW杯通算5トライとなり日本代表最多に。記録更新へ「チーム優先」と前置きしつつ、「実力を出せば世界に認められる。アピールしたい」と名前を売り込む野心も口にした。 (対比地貴浩)

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◆アイルランド警戒 「100パーセント出す」

 4年前に南アフリカから大金星を挙げた日本とあって、アイルランドに油断は見られなかった。フランカーのオマホニーは「われわれの百パーセントを出さないと勝てない」ときっぱり。CTBリングローズは松島を警戒し、「あのスピードを個人で止めるのは難しい。チームとして守ることが重要」と話した。

 SOセクストンが欠場し、絶対的な司令塔の不在だが、リングローズは「どの組み合わせになってもいいように練習してきた。準備は万端だと思う」と自信も口にした。

 

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