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【スポーツ】

<ラグビーW杯>日本、世界2位撃破 アイルランドに歴史的金星

ラグビーW杯1次リーグのアイルランド戦で逆転勝ちし、大喜びする日本フィフティーン=28日、静岡県袋井市の静岡スタジアムで

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◇日本19−12アイルランド

 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で、世界ランキング9位の日本は二十八日、静岡県袋井市の静岡スタジアムで行われた一次リーグA組の第二戦で、同2位の優勝候補アイルランドを19−12で破る大金星を挙げた。二連勝でA組の首位に立ち、史上初のベスト8進出へ大きく前進した。

 日本は前半に2トライを許したが、司令塔の田村優(キヤノン)の3ペナルティーゴールで9−12と食い下がって折り返した。後半18分に福岡堅樹(けんき)(パナソニック)が逆転トライを決め、相手の反撃をしのいで逃げ切った。アイルランドには十度目の対戦で初勝利。

 日本は前回大会でも優勝二度の南アフリカを破っていて、「ティア1」と呼ばれる強豪十チームから二大会連続で勝った。ティア1の欧州六チームからW杯で白星を挙げるのは初めて。

 会場には四万七千八百十三人の大観衆が集まり、赤白のジャージーを着た「桜の戦士」を後押しした。

 一次リーグは二十チームが四組に分かれて争い、各組上位二チームが準々決勝に進出。日本は十月五日の第三戦でサモアと、十三日の最終戦でスコットランドと対戦する。

◆進化の4年 これは奇跡じゃない

 これは奇跡じゃない。世界ランキング2位を相手に桜のジャージーの選手が体を張り続けた。四年前に続き、日本が優勝候補の一角を撃破。フッカー堀江(パナソニック)は「二〇一五年の思い出を塗り替えられた」と感慨を込めた。

 世界を相手に鍛錬を積んできた。一六年から南半球最高峰のスーパーラグビーにサンウルブズとして参戦。海外を転戦する過酷なリーグを戦い抜き、フランカー姫野(トヨタ自動車)は「どんな相手でも勝てる自信があった」。経験と心身の強さを身につけてきた。

 「前回(四年前)以上のきつさ」と選手がこぼした合宿では、負荷が強い練習で嘔吐(おうと)する選手もいた。だがその追い込みがあったからこそ、八十分間の運動量で相手を完全に上回り、後半の逆転につながった。

 「ブライトンの奇跡」と呼ばれた前回の南ア戦の大金星は、日本ラグビー界を大きく前進させたが、選手にはプレッシャーともなった。SH田中(キヤノン)は「やっと南アの話から解放される。南アに勝っただけじゃないよ、と子どもたちに言える」。もう番狂わせとは言わせない。確かな力をつけ、1次リーグ突破に前進した。 (平井良信)

 

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