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【スポーツ】

<ラグビーW杯>金星日本 光る対応力 アイルランド戦「外にスペース」分析万全

アイルランド戦の後半、ラファエレ(13)から逆転トライにつながるパスを受ける福岡(右)=28日、静岡スタジアムで

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 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本代表のリーチ主将(東芝)が29日、優勝候補のアイルランド戦勝利から一夜明けた記者会見で喜びを表し、サモアとの次戦に向け「どうやって勝つか準備している」と語った。チームは東京へ移動した。

 1次リーグA組第2戦で優勝候補のアイルランドを19−12で破った日本。相手の弱みを突いた戦術と、試合当日にメンバーが入れ替わる不測の事態を乗り越えた対応力が金星を引き寄せた。

 3点を追う後半18分にWTB福岡(パナソニック)が決めた逆転トライのシーンが象徴的だ。ゴール前スクラムからCTB中村(サントリー)、WTBレメキ(ホンダ)が連続して縦を突き、相手の防御を中央に寄せる。さらにFWの突進で外に数的優位を生みだし、華麗なパスワークから最後は福岡が左インゴールに飛び込んだ。

 日本は1年以上前から1次リーグの対戦国のデータを集めて分析。藤井強化委員長は「アイルランドは外側にスペースができるチーム。ボールを動かしやすいと分かっていた」と29日の会見で明かした。

 日本はロシア戦で33回蹴ったパントキックを19回に減らし、素早いパスで相手を左右に揺さぶった。リーチ主将(東芝)は「相手によって戦術を柔軟に変えられるのは日本の強み」と話す。相手防御を崩すためのサインプレーは普段より多く用意し、その一つがトライシーンで生かされた。

 先発予定だったWTBトゥポウ(コカ・コーラ)が試合前日に負傷し、ベンチ外だった福岡が控えメンバー入りする突発事態も乗り越えた。リーチは「(福岡)堅樹はメンバー外でけがをしていたけど、サインプレーをすぐに覚えた。防御システムも変わったが良く対応できた」と振り返る。

 さらに主将は「サンウルブズで覚えるくせがついた」とも。今年、日本代表候補で編成する特別チームと、スーパーラグビーのサンウルブズは頻繁に選手の入れ替えを行った。週によって所属チームが変わり、覚えるサインプレーも違った分、選手の対応力は磨かれていった。

 周到な準備と、強化の方向性の正しさを証明する強豪からの勝利だった。

  (平井良信)

◆マフィ回復に1週間か

 W杯日本大会のアイルランド戦で負傷した日本のナンバー8マフィについて、日本協会の男子15人制の藤井雄一郎強化委員長は29日、痛めたのは肋(ろく)軟骨で「1週間程度で治ると思う」との見通しを明かした。

 アイルランド戦で先発したマフィは前半30分、右の脇腹付近を押さえながら退き、リーチと交代した。

 左太もも裏を痛めアイルランド戦で急きょメンバーから外れたバックスのトゥポウは、試合前日の練習で張りを訴えといい、藤井強化委員長は「百パーセントで走れる状態じゃなかった」と話した。

 

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