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【スポーツ】

大船渡・佐々木「163キロ超えたい」 プロ志望表明

プロ野球志望を表明した記者会見を終えて、右手でポーズをとる岩手・大船渡の佐々木朗希投手=岩手県大船渡市で

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 最速163キロを誇る高校球界屈指の剛腕、大船渡(岩手)の佐々木朗希(ろうき)投手(17)が2日、プロ志望を表明し、17日のドラフト会議では最も熱い視線を浴びることになった。「タイトルを全て取れるような投手になりたい。(163キロを)超えていきたい」と目標を掲げた。

 プロ志望届を1日付で提出したと高野連は2日に公表。日本ハムは6月に1位指名を表明しており、争奪戦が見込まれる。佐々木はプロ球団から求められれば面談に応じる。

 190センチの大型右腕で、4月の高校日本代表1次候補合宿で中日のスピードガンで163キロを計測。夏の甲子園出場が懸かった岩手大会決勝では故障防止の観点から登板することなく、チームは敗退。賛否両論が巻き起こった。

◆「タイトル 全て取れる投手に」

 無数のフラッシュが一人の高校生に注がれる。約80人の報道陣を前に、大船渡の佐々木が言い切った。「子どもたちに夢と希望を与える選手になりたい」。最速163キロを誇る剛腕。プロの舞台で、自らの言葉を実現する資格は十二分に有している。

 17日に控えるドラフト会議では、既に日本ハムが1位指名を公言。他にも複数球団が上位候補に挙げており、競合は間違いないだろう。「12球団どこでも頑張りたい。自分のできることを精いっぱいやって、全力プレーを見せたい」と思い描く。

 古里の岩手からは菊池(マリナーズ)、大谷(エンゼルス)が日本球界を経て、米大リーグへと旅立った。両者が高校時代からメジャー志向を鮮明にしていたのとは対照的に「考えていなかった」という。将来の目標を問われると「タイトルを全て取れるような投手になりたい」と語り、「真っすぐは一番自信のあるボール。もっと磨きたい」と自己最速の更新にも意欲をのぞかせた。

 今夏の岩手大会では決勝で登板を回避し、チームは甲子園出場を逃した。高校日本代表として臨んだ18歳以下によるU18ワールドカップでも、右手中指のまめの影響で不完全燃焼。成長途上の身体も含め「自分の実力はまだまだだと思った」。プロでどのような成長曲線を描くのか。果てしない可能性を秘めた17歳の行方に、興味は尽きない。 (中川耕平)

◆栗山監督「大谷より上」 矢野監督「末恐ろしい」

 佐々木のプロ志望届提出を受け、プロ野球界からは改めて素質の高さを評価する声が相次いだ。ドラフト1位指名を公言している日本ハムの栗山監督はエンゼルスの大谷がプロ入りした時との比較を求められ「(大谷より)上でしょ。それぐらいスケールがある」と絶賛した。

 ソフトバンクの三笠ゼネラルマネジャー(GM)も「スカウトの評価では、投手としての素材は大谷君より上」との見方を示した。

 阪神の矢野監督は「上背があり、柔軟性もあって末恐ろしい」と伸びしろの大きさを指摘し、中日の松永編成部長は「クイックやフィールディングもしっかりできる」と総合力を評価。

 楽天の石井GMは「現段階でも何十年かに一人の逸材」とし、ヤクルトの伊東編成部長は「S級の評価」と別格と強調した。

 甲子園に出られなかったとはいえ、話題性は十分。阪神の谷本球団本部長は「プロ野球界にとってうれしい限り」と歓迎し、広島の苑田スカウト統括部長は「歩くだけでスター」とまで言う。ロッテの永野チーフスカウトも「日本を背負う素材であることは間違いない」と太鼓判を押した。

 17日のドラフト会議では最大の目玉になる。西武の渡辺GMが「何球団が(1位指名で)いくのかなという感じ」と言うように、多数の球団が競合することは必至だ。

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