東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

<ラグビーW杯>セットプレー 日本の要 8強懸け、13日スコットランド戦

サモア戦の試合終了間際、スクラムを組む日本フィフティーン=豊田スタジアムで

写真

 W杯日本大会で開幕3連勝を果たし、史上初の1次リーグ突破に王手をかけた日本代表。奪われたトライは3試合で四つ。体を張った守備に加え、盤石な試合運びで相手の攻撃を封じている。大きな要因が、安定したセットプレーだ。体格で劣る日本にとって長年の課題のスクラムとラインアウトで互角以上に戦えていることで、優位に試合を進められている。ジョセフHCは「相手はここ(セットプレー)を狙ってくるが、われわれも成長している」。選手やコーチの言葉から好調の理由を探った。 (対比地貴浩、平井良信)

◆ラインアウト 苦手克服94%成功

 日本は海外勢に比べて高さでも劣り、これまではラインアウトを苦手としてきた。それが今大会は、3試合で成功率94%と大健闘している。身長差を補うため、速さと精緻さにこだわって強化してきた成果が見える。

 日本で最も身長が高いのはロックのトンプソン(近鉄)の196センチ。対してライバルは2メートル級をそろえる。対抗するため、日本は球を投げ入れるまでの整列の時間を短くし、サインを読まれるリスクを減らしている。さらに、相手より素早く跳んで最高点に到達する技術も磨く。ラインアウトに加わるロックのファンデルバルト(NTTドコモ)は「動きの速さや細かさは日本の方が上」と自信を示す。

 5日のサモア戦では、日本ボールのラインアウト14本を全て確保。後半13分には、ラインアウトから相手ゴール前でモールを形成し、そのまま押し込んでナンバー8姫野(トヨタ自動車)のチーム2本目となるトライにつなげた。

 1次リーグ最終戦のスコットランドは高さに強みを持つチーム。空中戦で優位に立てれば、8強入りがぐっと近づく。

◆スクラム 全14本、強化策奏功

 日本はこれまでの3試合でマイボールのスクラムを計14本組み、全て成功させた。サモア戦ではあわやスクラムトライという強力な押し込みも見せた。長谷川スクラムコーチは「強い相手にも、しっかり組めている。力が付いた」と実感する。

 両チームのFW8人で組むスクラムは、パワーと体重がものをいうが、それは体が小さい日本の弱点でもある。スクラム強化の対策として講じてきた対策の一例が、10人スクラム。練習で相手側を2人増やし、合計体重1トン超と外国チームを上回る重量感に体を慣れさせている。

 仮想対戦国のスクラム練習も奏功している。メンバー外の選手が対戦国の組み方を分析し、同じように組んで主力組のトレーニング相手を務めている。サモア戦でW杯初先発となったフッカー坂手(パナソニック)は「(練習相手が)サモアに近いテクニックでやってくれたので対応できた。大きな力になった」と感謝する。

 13日のスコットランド戦は台風の影響で雨も予想される。坂手は「脚を一歩前に出し、芝にスパイクの歯をしっかりかませるなど滑らない対策をしている」。8強が懸かる大一番に向けても万全の対策を練っている。

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報