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【スポーツ】

佐々木、東京パラ内定 世界パラ陸上・女子400メートル4位

パラ陸上世界選手権の女子400メートル(視覚障害)決勝で、4位でゴールする佐々木真菜=ドバイで(共同)

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 【ドバイ=神谷円香】アラブ首長国連邦(UAE)の当地で7日に開幕したパラ陸上の世界選手権で、視覚障害T13の女子400メートル決勝で佐々木真菜(東邦銀行)が58秒38で4位となり、来年の東京パラリンピックの日本代表に内定した。

 22歳の佐々木は前半から積極的なレースを展開。自己ベストの58秒08に迫るタイムで出場枠を確保する4位に食い込んだ。

 男子1500メートル(視覚障害T11)予選では、4分13秒07で日本記録を更新した和田伸也(長瀬産業)と唐沢剣也(群馬県社会福祉事業団)が決勝に進んだ。同100メートル(車いすT54)の生馬知季(WORLD−AC)は準決勝で敗退した。

 今大会では各種目4位以内の選手の国・地域に東京パラリンピックの出場枠が与えられる。日本パラ陸上競技連盟の規定で、枠を獲得した日本選手は代表に内定する。パラリンピック初代表の佐々木は、マラソンを除く陸上では日本代表1号となった。

◆努力実り今季飛躍

 目標のメダルには届かず悔しさもあるが、佐々木はパラリンピックの代表内定に「うれしい気持ちでいっぱい」と笑顔だった。

 58秒38で4位に食い込むと、ライバルたちと健闘をたたえ肩を抱き合い、トラックに感謝の一礼。弱音を吐かず、実業団で健常の選手と刺激し合い練習してきた成果が表れた。

 7月のジャパンパラ陸上で58秒08のアジア新記録を出し、派遣記録の58秒11を突破。うれし涙で射止めた2度目の世界選手権だった。決勝ではスタートで加速しきれず、「今後の課題」と反省もする。それでも前半から飛ばす積極的なレース。2年前の前回大会の6位から順位を上げた。

 高校卒業後、地元の陸上短距離の強豪、東邦銀行陸上競技部に入り本格的に短距離の練習を始めた。現地で応援した川本和久監督は「入部した時はかかとから入る中距離の走りでぺたぺたしていた。よくここまでスプリンターらしい走りになった」と目尻を下げる。

 五輪選手も育てた名伯楽は弱視の佐々木を必要以上に特別扱いせず、健常選手と同等に練習を課した。58秒台が安定して出るようになったのは今季から。それまで「東京パラは遠いなという感じ」だったのが、チームの中で「絶対行けるよ」に変わった。

 メダリスト3人の記録は57秒台で、まだ力の差はある。「来年に向けてもっと強化して、腕の振り方、スタートの姿勢も気を付けていきたい。東京パラでは金メダルを目指して頑張ります」。ひた向きな努力家が新たな目標を見据えた。 (ドバイ・神谷円香)

 

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