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【スポーツ】

御嶽海、大関絶望的 4敗、けが影響

宝富士(右)に寄り切りで敗れた御嶽海

写真

◇大相撲九州場所<6日目>

 一人横綱の白鵬が平幕明生を危なげなく上手出し投げで下し、1敗で単独トップに立った。

 かど番大関の高安は妙義龍に寄り倒され、3連敗で2勝4敗。大関貴景勝は玉鷲に押し出されて2連敗で3勝3敗となった。関脇御嶽海は宝富士に寄り切られて4敗目を喫し、場所後の大関昇進は絶望的となった。新小結朝乃山は小結遠藤に下手投げで敗れて2敗目。

     ◇

 支度部屋で漏らした最初の言葉はあまりにも弱々しかった。「痛い。血が出たし」。御嶽海が右目上に傷を負ってから4日目。この日も見せ場をつくれず宝富士に寄り切られて3連敗を喫した。残りを全勝しても大関昇進目安の「三役での3場所連続で33勝」に届かない。場所後に期待のかかっていた一つ上の地位が遠のいた。

 立ち合いで頭から当たったが、激痛で踏み込みが軽い。「中に入ろうと思ったけど、あまりに痛すぎて(体が)起き上がった」。左差しを許し、おっつけで応戦するも、上手を引かれて土俵を割った。

 歯車は狂ったままだった。3日目の明生戦で右目上を切って流血。腫れも引いたことで、朝稽古では3日ぶりに土俵内で体を動かした。ただ、本場所では心と体がかみ合わず、前に出ながらの突き押しや組んでも取れるセンスを発揮できない。「だからこそ、負けている。もっと考えてやらないと」

 今場所を盛り上げる主役候補のはずだった。土俵下で見ていた藤島審判長(元大関武双山)は、覇気のなさに「全然だめ。頭を気にして当たりもない。明らかに(右目上を)切ってから相撲になっていない」と切り捨てた。

 周囲の厳しい声を御嶽海はプラスに捉える。「それだけ自分を見てくれている。見ていなかったらマイナスな言葉は言えない。ありがたい」。こうなれば、2桁勝利で初場所での大関とりに望みをつなげられるか。「10番、勝とうと思っている。その目標は変わらずやっていくつもり」

 仕切り直して本来の持ち味を取り戻す。 (永井響太)

 

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