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【スポーツ】

高安、執念の土俵際 ほっ…連敗止めた

◇大相撲九州場所<7日目>

 一人横綱の白鵬は平幕宝富士を難なくはたき込み、6勝1敗で単独首位を維持した。

 かど番の大関高安は玉鷲を突き倒し、連敗を3で止めて3勝目を挙げた。大関貴景勝は妙義龍を押し出して連敗を2でストップさせ、4勝目。

 関脇御嶽海は琴勇輝を押し出し、4日ぶりの白星で3勝目。新小結朝乃山は2敗を守った。

 朝乃山のほか平幕の佐田の海、正代、千代丸、輝の計5人が2敗で白鵬を追う展開となった。

◆苦境かど番 誓う巻き返し

 募りに募ったいらだちを吹き飛ばすような勝利だった。高安が逆転勝ちで、4日目からの連敗を3でストップ。看板力士としてあまりにふがいない姿をさらし続けた29歳の大関は「今日は、(自分)らしい相撲を取れた」。取組後の支度部屋で久々に、報道陣に口を開いた。

 言葉とは裏腹に、相撲内容は決して良くはなかった。当たりは高く、棒立ちで突き押しを食らい土俵際へ。反撃しようと右でまわしを取りにいってもつかめない。だがその右手が、突いてきた玉鷲の左腕をおっつける形に。半身になった相手が慌てて正面を向いた瞬間に、胸を目がけて突いて突き倒し。自らも勢い余って、尻もちをついた玉鷲に覆いかぶさるように倒れるほど、執念の逆襲だった。

 あわや4連敗という際どい展開に、八角理事長(元横綱北勝海)も「必死だった」と指摘。その上で「我慢して我慢して。引かなかったのがいい」と安易な引きに逃げなかった姿勢は評価した。玉鷲との過去の対戦成績は13勝12敗とほぼ五分。決してたやすい相手ではなかっただけに「内容は良かった」と高安。何はなくとも勝ちにつながった点を前向きに捉えた。

 左肘靱帯(じんたい)の断裂で先場所は全休した。3度目のかど番で迎えた今場所、6日目を終えて2勝4敗。平成以降に誕生した自身を含む大関26人のうち、7日目までに5敗を喫してかど番を脱出した力士は1人もいない。まさに崖っぷちの苦境で、意地と底力を示した。

 ただ、相撲内容が向上しなければ今後も厳しい戦いは避けられない。残り8番。「これをきっかけに、いい内容の相撲を取りたい」。会心の相撲で土俵を盛り上げるのも大関の務めのはずだ。(対比地貴浩)

 

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