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【スポーツ】

貴景勝、気持ち押し出し

◇大相撲九州場所<11日目>

 4場所ぶり43度目の優勝を狙う横綱白鵬は平幕竜電を危なげなく寄り切って10勝1敗とし、単独首位を堅持した。

 大関貴景勝は碧山を押し出して勝ち越し。新小結朝乃山は宝富士を寄り切って2敗を保った。関脇御嶽海は小結遠藤に寄り切られて5勝6敗となった。

 白鵬を追う2敗は朝乃山、3敗は貴景勝と正代、輝の平幕2人。十両は琴ノ若と木崎海が2敗でトップに並んだ。

◆試練なんの 大関で初の勝ち越し

 左の下まぶたは青黒く腫れていたが、ひるむことなく頭から当たった。前日に相手の突きが目に入るアクシデントに見舞われた貴景勝が影響を感じさせない相撲で快勝。3敗で踏みとどまり、大関返り咲きの場所で勝ち越しを決めた。

 身長191センチ、体重199キロの碧山との一番。長い腕を使った相手の突きに後退せずに、頭を低く下げて突き返した。押し出しでの勝利を「気持ちで頑張り、しっかり攻めこもうと思った」と振り返った。

 昨年の九州場所で初優勝してから、浮き沈みの激しい1年を経験した。新大関として臨んだ夏場所で右膝を負傷して2場所で関脇に転落し、秋場所で12勝を挙げて復帰。優勝決定戦にもつれ込んだ先場所の千秋楽に左大胸筋肉離れを起こしたが、今場所は前半に3敗を喫した後、5連勝で勝ち越した。

 大関になって初めての勝ち越しを「5月に上がってから半年かかった。長かった」と受け止める。けがとの闘いを乗り越えて上がる土俵。「前は当たり前だったが、感謝しながら相撲を取っている。けがをして良かったと思える」と心境の変化を明かす。

 上位陣の休場が相次ぎ、大関以上は1敗の白鵬と2人だけ。八角理事長(元横綱北勝海)は「言い訳ができない番付。まだ大関として全部(休まずに)取っていない。取り終えたら大関って実感するんじゃないの」と期待する。2差で迎える残り4日間。「胸の痛みはゼロ。もう忘れた。きょうは終わったから、明日の準備をして一生懸命、頑張っていく」。節目の白星を挙げても喜びに浸らず、いつも通り次の一番を見据えた。 (吉岡雅幸)

 

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