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【スポーツ】

名門ジム苦境続く 協栄ジム休止、周囲は困惑

 プロボクシングで具志堅用高ら13人の世界王者を生んだ協栄ジム(東京都新宿区)の金平桂一郎会長が7日、ジム会長らで組織する東日本ボクシング協会に9日にもジムの休会届を提出することを明らかにした。プロ活動休止となる事態に周囲には困惑が広がった。

 関係者によると、金平会長と実質的オーナーとの金銭面を含めた確執が理由だという。統括団体の日本ボクシングコミッション(JBC)によると、休会届提出の権利は金平会長にある。22日には同ジム所属の2選手が全日本新人王決勝戦(後楽園ホール)に出場予定で、移籍など早急な対応が求められそうだ。

 東日本協会の関係者によると6日に金平会長から休会の意向の連絡があり、既にジム側に選手の移籍を促しているという。同協会と日本プロボクシング協会の会長を兼務する花形進氏(花形ジム会長)は「選手がかわいそう。どうなるのか心配だろうし、こちらも心配」とボクサーへの影響を懸念した。

 国内ではガッツ石松ら5人の世界王者を輩出したヨネクラジムが2017年に閉鎖。昭和の時代から日本ボクシング界を支えてきた名門ジムがまたも苦境に陥り、JBCの安河内剛事務局長は「大手でも維持が難しくなっている。時代の流れでプロ志望者も減ってきている。苦しい状況だと思う」と今後を案じた。

スタッフも戸惑い

「選手かわいそう」

 協栄ジムが活動休止となる事態を受け、関係者は戸惑いを見せた。7日に東京都新宿区のジムでスタッフは「昨夜に聞いて冗談かと思った。選手がかわいそう。決まっている試合には出られるようになってほしい」と話した。

 かつてジムマネジャーを長く務め、世界王者となった坂田健史らを指導した大竹重幸氏は試合が行われた東京都文京区の後楽園ホールで「ニュースを見た人からの連絡が朝からいっぱいある。寂しいね。たくさんの素晴らしいOBを輩出しただけに残念」と語った。

 

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