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【スポーツ】

羽生、44点差2位 フィギュアスケートGPファイナル

男子フリーの演技を終え、リンクに膝をつく羽生結弦=トリノで(共同)

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 【トリノ=共同】グランプリ(GP)ファイナル最終日は7日、当地で行われ、男子で羽生結弦(ANA)がフリーで4種類計5度の4回転ジャンプを着氷して194・00点を出し、5日のショートプログラム(SP)に続いて2位となり、合計291・43点で2位だった。4連覇した2016年大会以来3年ぶりの出場だったが、男女を通じて史上初の5度目の頂点には届かなかった。

 SP1位のネーサン・チェン(米国)がフリーも1位の224・92点をマークし、合計335・30点で3連覇。4種類計5度の4回転を決めたフリー、合計の得点で自身が持つ世界最高を更新した。ケビン・エイモズ(フランス)が合計275・63点で3位に入った。

 【トリノ=共同】GPファイナル第2日は6日、トリノで行われ、女子で2連覇を狙う紀平梨花(関大KFSC)はショートプログラム(SP)で70・71点となり、最下位の6位と出遅れた。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で着氷が乱れ、2連続3回転ジャンプで回転不足となって転倒した。

 上位3人を占めたロシア勢で16歳のアリョーナ・コストルナヤが3回転半を決め、自身の世界最高を更新する85・45点で首位。2018年平昌冬季五輪女王のアリーナ・ザギトワが79・60点で2位、15歳のアンナ・シェルバコワが78・27点で3位につけた。15歳のアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)は3回転半で転倒し、71・45点で5位。

 7日(日本時間8日)にフリーを実施する。

◆4回転5度「自分に勝てた」

 25歳の誕生日に迎えたフリー。羽生はフィニッシュポーズを決められないくらい体力を消耗し、うずくまるほどの渾身(こんしん)の演技だった。ジャンプが八つから七つに減った昨季からのルール改正後初めて5度も挑んだ4回転ジャンプを全て着氷。チェンとSPでついた12・95点差をはね返そうと意地を見せたが、43・87点差に広がる衝撃的な敗北に「また強くなれる一歩になった」とすがすがしい表情で言った。

 冒頭で4回転ループ、さらに約2年ぶりに組み込んだ高難度の4回転ルッツを鮮やかに成功させ「自分の中での勝負にはある程度勝てた。ルッツをきれいなループと一緒に曲で跳び切れたのは大きかった」。しかし、基礎点が1・1倍になる最後の三つのジャンプではミスや取りこぼしが出て、合計300点を超えられず「点数を取れているものが少ない」と冷静に分析した。

 「(大会前から)もともとやるつもりだった」と前日から合流したジャンプ担当のブリアン・コーチが言うように5種類の4回転を跳べる宿敵に勝つため、得点を計算し尽くした構成だった。練習を積む時間が足りず、3月の世界選手権に続いて連敗を喫したが「点数ほど(差は)大きくない。後はきれいに降りるだけ」。負けず嫌いの五輪王者は25歳をどんな1年にしたいかと聞かれると、こう答えた。「(チェンに)勝ちます」 (共同)

◆チェン、完璧V3 世界最高点更新

 跳んで良し、踊って良しの完璧な内容だった。男子SPで羽生から12・95点のリードを奪ったチェンが、フリーでは4種類計5度の4回転ジャンプを成功させて合計で43・87点差と圧勝した。ヒップホップ調の曲の終盤、軽やかなステップを刻んで演技を終えると「素晴らしい気分」とガッツポーズ。自らの世界最高を大幅に更新して3連覇を成し遂げた。

 最終滑走で登場前、銀盤は直前に演技した羽生のファンから投げ込まれた「くまのプーさん」のぬいぐるみで埋め尽くされた。片付けに時間が取られたが、意に介さない。高さと着氷後の流れがある4回転のルッツ、フリップ、サルコーと2度のトーループを決めた。

 昨年の世界選手権から負けなしだが「(五輪王者の)羽生と争えるのは光栄なこと。彼は間違いなく自分をより良いスケーターへと押し上げてくれている」と謙虚な20歳の世界王者。異次元の争いは続きそうだ。 (共同)

3連覇を果たしたネーサン・チェンのフリー=共同

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