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【スポーツ】

筒香、レイズ移籍へ 2年総額13億円合意

筒香嘉智外野手

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 【ロサンゼルス=共同】レイズにプロ野球DeNAの主砲、筒香嘉智外野手(28)がポスティングシステムで移籍することで合意したと13日、関係者の話で分かった。メジャー公式サイトによると、契約は2年総額1200万ドル(約13億1000万円)で、DeNAへの譲渡金は240万ドルほどになる。16日(日本時間17日)にも記者会見に臨む。

 交渉期限は米東部時間19日午後5時(日本時間20日午前7時)だった。移籍先は既に3球団に絞っており、ドジャース、ブルージェイズも候補とされていた。

 レイズは今季ア・リーグ東地区で96勝66敗の2位となり、ワイルドカードで6年ぶりにプレーオフに進出。過去、日本選手は野茂英雄、岩村明憲、松井秀喜が所属した。

 来年2月18日にフロリダ州ポートシャーロットで野手組がキャンプイン。公式戦は3月26日に本拠地トロピカーナ・フィールドでのパイレーツ戦で開幕する。

 筒香は2010年に神奈川・横浜高からドラフト1位で横浜(現DeNA)に入団。16年に44本塁打、110打点で2冠に輝いた。17年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日本代表の4番を務めた。今季は131試合に出場し、打率2割7分2厘、29本塁打、79打点。通算成績は968試合で打率2割8分5厘、205本塁打、613打点。

◆磨いた適応力 人間性にも高評価

 筒香が米大リーグ挑戦のスタートラインに立った。「日本の4番」と称され、長打力のイメージが強いが、今季は2番打者を務め、三塁を守るなど、チーム事情に合わせて多様な起用に応えた。柔軟に適応できる能力を武器にメジャーの舞台に挑む。

 肉体や感覚の変化などに応じ、毎年オフは打撃フォームを大きく変更してきた。昨年は脱力した棒立ちの構えを試し、今春は一転して極端に重心を下げた前かがみに変えた。本塁打を放った次の打席で他社製のバットに持ち替えるのも日常的な光景だ。プロ10年間で築いた軸があるからこそ、型に固執せずともパフォーマンスを発揮してきた。

 獲得に参戦したと報じられた他球団のスカウトによると、長年主将を担った人間性も戦力だという。ある捕手がトレードで加入した初日、筒香は移籍選手と定位置を争う立場にある2人のうちの1人を呼び、さっさとキャッチボールを始めた。もう片方は必然的に移籍選手と組むことになる。「そういう気配りがさりげなくできる選手」と同スカウトは言う。

 同じ左のスラッガー型の外野手としてヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏と対比される。だが、豪快な打撃に限らない、野球人として積み重ねた経験がレイズでどう生かされるかも着目される。

◆交渉前倒し 順調に決着

 移籍市場は活発なバッテリー組に比べ、野手はようやく本格化し始めたところだった。期限より早く合意に達した筒香の交渉は順調さが際立った。

 同じ外野手ではカステラノス(カブスからフリーエージェント=FA)やオズナ(カージナルスからFA)ら実績ある選手も移籍先が決まっていない。筒香は代理人のウルフ氏がこうした停滞を予測し、早めのポスティングシステムの申請手続きを進言した。交渉時期を前倒しすることで“順番待ち”を回避。複数のポジションを守れる希少性もアピールし、早期決着にこぎ着けた。

 地元紙タンパベイ・タイムズ(電子版)によると、球団は強い打球を放った確率や打球速度と客観的なデータも材料に評価した。12日までのウインターミーティング中には実際にプレーを見た。

 筒香は2015年オフにドミニカ共和国でのウインターリーグに参加、たびたび渡米もした。夢への意欲的な姿勢は、過去の日本人長距離砲の成功例の少なさや、異国への適応などという懸念材料を払拭(ふっしょく)する上でプラスに働いたとみられる。 (共同)

 (金額は推定)

 

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