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【スポーツ】

箱根駅伝 青学大 「最弱」4年生、逆襲の時

箱根駅伝に向けた記者会見に臨む青学大の鈴木塁人主将(前列中央)。左は原晋監督=東京都渋谷区の同大青山キャンパスで

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 前回大会は5連覇に挑み、往路6位が響いて総合2位に終わった。5年ぶりに挑戦者となる青学大。原晋監督は恒例の作戦名を「やっぱり大作戦」と名付けた。「やっぱり4年生は強かった。やっぱり青学大は強かった。やっぱり青学大を応援してよかったと言ってもらえるように」と意図を明かす。その中でも一番込められているのは「4年生は強かった」の思いだろう。

 区間賞3人を含む主力5人が卒業し、今季は苦戦が予想された。4年生で主将の鈴木塁人が「この1年は4年間で一番怒られた」と言えば、中村友哉も「先輩が抜けて弱くなったと言われたのが嫌だった。僕らは『一番弱い』と言われた世代」と悔しさをかみしめる。ずっと「最弱世代」のレッテルを貼られてきた。

 10月の出雲は5、6区の4年生が失速して5位。11月の全日本で今度は5、6区の4年生が巻き返し、最終区まで首位争いを演じた。この2レースで3年生の吉田圭太がエースに育ち、2年生の湯原慶吾は1区の経験を積み、1年生の岸本大紀は安定感をみせた。

 原監督は言う。「春は記録が出なかったけど、夏合宿を経て、いつの間にかタイムが上がり、出雲、全日本でさらに上積みができた」。チーム力は上がっていき、気がつけば上位10選手の1万メートル平均記録(28分45秒37)は参加20大学中トップに立っていた。

 16日の記者会見では、原監督の口数が極端に少なく、区間配置を一切明かさなかった。これまでの大会前とは明らかに様子が違う。「最近変わったんじゃないか、と思われるかもしれないが、昨年まではそれだけ強かったということ。今回は区間配置で順位が大きく変わる。戦術駅伝になっている」。選手層は厚くなり、起用法次第で優勝を狙えるチームになってきた。

 鍵を握るのは登録された4人の4年生だ。原監督が力を込める。「大学スポーツは4年生なんです。彼らが頑張るからプラスアルファの力が出る。下級生が奮い立つ。きっとやってくれるでしょう」

 汚名返上へ。最弱世代に闘志がみなぎる。鈴木は「苦しいことばかりで、厳しい練習をやってきた。成長した姿をみせる」。中村は「最後に全部を覆す大逆転を起こしたい」。「やっぱり4年生は強かった」となるか。 (森合正範)

◆青学大 箱根駅伝成績

2015年 優勝

  16年 優勝

  17年 優勝

  18年 優勝

  19年 2位

◆今季成績

出 雲 5位

全日本 2位

 

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