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【スポーツ】

遠藤、白鵬破り連日金星

遠藤(左)が切り返しで白鵬を破る

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◇大相撲初場所<2日目>

 2場所連続44度目の優勝を狙う横綱白鵬は平幕遠藤の切り返しに屈し、早くも初黒星を喫した。遠藤は初日の横綱鶴竜戦に次ぐ6個目の金星。初日から2日連続は1999年秋場所で貴乃花と武蔵丸を破った栃東以来、戦後3人目となった。

 2場所連続休場明けの鶴竜は小結阿炎をはたき込み、連敗を免れた。大関陣は貴景勝が北勝富士に押し出されて初黒星。かど番の豪栄道は御嶽海の寄りに逆転負けで2連敗。新関脇朝乃山は玉鷲を送り出して2連勝とし、1場所での大関復帰を目指す関脇高安は初白星を挙げた。

◆立ち合い 同じ手は食わない

 遠藤の勝利の瞬間、国技館は大きな拍手と歓声に包まれた。34歳の今も第一人者として君臨する白鵬の攻めを防ぎきり、戦後3人目となる初日から2日連続金星の快挙。取組後では異例の「遠藤」コールも湧き起こった。

 先場所の対戦では白鵬の左からの張りと右のかち上げを受け、はたかれて土俵に沈んだ。白鵬が同じ立ち合いで臨んできたこの日は、先に左に回り込むと、左を差して前進。逆転を狙う白鵬の投げをしのぎ、切り返しで倒した。勝負が決した後、舌をペロッと出して笑みも浮かべた。

 会心の一番にも、支度部屋では「しっかり集中して当たっただけ。良かったです」と普段通り冷静に振り返った。土俵下で見守った藤島審判長(元大関武双山)は「白鵬の立ち合いを遠藤は読んでいたのでしょう。かち上げを食わないようにずらしながら当たっていた」と分析。白鵬が背中から倒れて負けたことに、八角理事長(元横綱北勝海)は「なかなかこういう負け方は見ない。よく残ったよ、遠藤は」とたたえた。

 大学出で入門して上位候補として期待を集めた遠藤も、膝のけがで伸び悩んだ時期もあって今や29歳。同じ部屋で26歳の大栄翔が新三役となった今場所は、3場所ぶりに平幕で迎えた。師匠の追手風親方(元幕内大翔山)は「本人は言わないタイプだが、心の底で意識していると思う。2人そろって三役になってほしい」と期待する。

 2日目にして横綱、大関陣はすべて黒星を喫している。その混戦を演出した遠藤は「明日からも自分の相撲を取りたい」。闘志を内に秘めるように、意気込みも淡々と語った。 (吉岡雅幸)

◆早くも土 白鵬「強引すぎた」

 後手に回り続けた白鵬は、遠藤の取り口を「うまさがありましたね」と率直にたたえた。負けた直後は顔をしかめて険しい表情。苦し紛れの上手投げが「やっぱり強引すぎたな」と振り返った。

 背中からたたきつけられた負け方がよほど悔しかったのか、「河津掛けにいけば良かった」と半身の姿勢からの逆転方法をイメージする言葉も。冷静な受け答えにもショックの大きさがにじみ出た。

 

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