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【スポーツ】

静岡学園逆転 24年ぶりV サッカー全国高校選手権

青森山田−静岡学園 後半、決勝ゴールを決める静岡学園の中谷(右から3人目)

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 第98回全国高校選手権最終日は13日、さいたま市の埼玉スタジアムで決勝が行われ、静岡学園が前回覇者の青森山田に3−2で逆転勝ちし、鹿児島実との両校優勝だった第74回大会以来、24大会ぶり2度目の優勝を遂げた。単独優勝は初めてで、静岡県勢の栄冠も24大会ぶり。青森山田は2大会連続3度目の制覇を逃した。 

 静岡学園は前半に2点を先行されたが、同終了間際に中谷が決めて1点差。後半16分に加納が同点ゴールを奪い、同40分には中谷がFKを頭で合わせ、勝ち越した。

 通算5ゴールの静岡学園の岩本、四日市中央工(三重)の森が得点王になった。

◆中谷弾転機、パス回しで攻勢

 初の単独優勝を告げる笛が鳴ると、静岡学園の川口監督はスタッフと抱き合い、同点ゴールを決めた加納は感極まり、主将の阿部は雄たけびを上げた。J1鹿島への加入が内定している中心選手の松村は「目指していたところにたどり着けた。ほっとした」と顔をほころばせた。

 選手、監督ともに大きかったと振り返ったのが0−2の前半終了間際、DF中谷のゴールだった。好機もほとんどなかった中、右FKのこぼれ球を相手がクリアミスし、そこを見逃さずゴール右から右足で蹴り込んだ。

 上昇ムードのまま、ハーフタイムへ。前半は相手の球際の強さと寄せの速さに「動揺した」と阿部は振り返る。腰が引けて最終ラインが下がったことで、選手間の距離が広がり、持ち味であるパスを回せなかった。ロッカールームでは、ポジションチェンジを含め、最終ラインと中盤の底との距離をより近くするなど修正を図った。監督からもハッパを掛けられ、息を吹き返した。

 後半の開始直後からパスが回るようになると徐々に観衆も味方となった。後半16分、「目がぎらぎらしていたから」(川口監督)と今大会初めて先発に起用された加納がゴール左で左サイドからのパスを受け反転し左足で豪快にサイドネットを突き刺し同点に。さらに同40分には、またも中谷がFKから頭で押し込み逆転した。

 王国ブラジルに倣い、テクニックの静岡学園と呼ばれる通り、今大会は中盤が抜群の構成力を見せた。ボールを支配し6試合で19得点。「スタイルを見せつけられた」と加納。目先の勝利よりも一貫して自らの形にこだわり、頂点に駆け上がった。 (禰宜田功)

<静岡学園> 1966年創立、78年から中高一貫の私立校。サッカー部は67年創部で、第74回大会で鹿児島実との両校優勝で全国初制覇。南雄太(横浜FC)や大島僚太(川崎)らプロ選手を多数輩出し、三浦知良(横浜FC)も在籍していた。

 

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