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【スポーツ】

攻める正代 心体充実 全勝対決制す

◇大相撲初場所<5日目>

 鶴竜が休場し、昨年秋場所以来の横綱不在となった。大関貴景勝は玉鷲を左突き落としで無難に退け、1敗を守った。かど番の大関豪栄道は隠岐の海にとったりで敗れ、4敗目を喫した。

 新関脇朝乃山は遠藤との1敗対決で寄り倒された。1場所での大関復帰を目指す関脇高安は新小結大栄翔に押し出され、3敗目で黒星が先行。

 全勝は正代、輝、照強の平幕3人になった。

      ◇

 横綱不在。混戦模様に拍車がかかる中、正代が三役経験者同士の全勝対決を制した。初日から4連勝した先場所に続く好発進に「自分の中で好調を続けられている」とうなずいた。

 今場所に1横綱2大関を破り、勢いに乗る北勝富士との対戦。喉輪を狙った相手の突きを受けながら、後ろには下がらなかった。おっつけながら受け止め、足を前に出しながら突き返す。そのまま、突き出しで破った。

 会心の一番を「攻められていても、自分の前に出る形に入ることができた」と振り返る。相手の攻めに身構えなくても、自然体ではね返しながら攻めていく。「体が動いているし、攻める場面で攻められている」と実感する通り、気持ちと体がかみ合っているようだ。

 東農大出で元学生横綱の28歳。新入幕から1年で関脇まで上り詰めたが、連勝の一方で連敗も繰り返し、3年近く平幕で足踏みを続けている。それが11勝で3度目の敢闘賞を獲得した先場所に続いて白星を先行させ、いよいよ一皮むけた印象を示す。

 転機に挙げるのは先場所の千秋楽。「勝てば敢闘賞」という条件をつけられた中、大関候補の朝乃山を破った。正代は「強い相手に勝てたのは自信になった」と話す。師匠の時津風親方(元幕内時津海)は「今場所は闘志をむき出しにして、相撲に勝ちたいというのを感じる」と進化を認める。

 初場所は過去4年、優勝経験のない力士が制した。今場所も、勝ちっ放しは正代を含めて平幕の3人。「まだ5日目。浮かれるのは、まず勝ち越してから」。白星を重ねながら、力むことなく土俵に上がり続けている。 (吉岡雅幸)

 

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