東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > TOKYO発 > 望 〜都の空から > 記事

ここから本文

【望 〜都の空から】

立石 のんべえの都

京成立石駅(中央下)の周辺では線路の高架化に伴い再開発が進む=本社ヘリ「おおづる」から(淡路久喜撮影)

写真

 酒好きたちが親しみを込めて「酒都(しゅと)」と呼ぶ。格安の居酒屋が多い京成立石駅周辺は近年、1000円も出せばべろべろに酔える「せんべろの街」として、若者も注目する。

 北口の「呑(の)んべ横丁」は狭い路地に居酒屋やスナックがひしめき、平成が終わろうとする今も昭和の雰囲気を残す。1954年ごろ、金魚店や仕立ての店が並ぶ商店街から始まり、周辺の町工場の発展とともに、大衆居酒屋が増えていった。

 「バブルがはじける前は、とにかく活気があった」。横丁のスナック「You」のママ、仁科ゆう子さん(60)が89年の開店当時を懐かしむ。景気の良い話が飛び交い、銀行員や経営者らが高級ウイスキーを競うように飲んだ。「呑んべ横丁がなくなるのは惜しいけれど、みんなの記憶に少しでも残ってくれたら」と寂しげに語る。

 京成押上線の高架化に伴う再開発で、呑んべ横丁の店は12軒ほどに半減した。古い建物が多い駅前には2025年度までに、地上35階建てのタワーマンションと13階建てのビルができ、酒都の風景も大きく変わる。 (加藤健太)

写真
 

東京新聞フォトサービス

東京新聞フォトサービス

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報