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【栃木】

9割の塾生が「おかしい」 東京医大不正入試 学習塾がアンケート

東京医科大の不正入試問題に関する塾生アンケートの感想を語る開倫塾の林明夫塾長=足利市で

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 東京医科大が女子の合格者数を抑えていた不正入試問題で、学習塾「開倫塾」(本部・足利市)が、塾に通う中学、高校生に意見を問うアンケートを実施した。約九割の塾生は「おかしい」と回答。「女性差別」「受験生の努力を無にする行為」など批判的な意見が相次いだ。林明夫塾長は「男女平等の社会で育ってきた子どもたちにショックが大きいニュースだった」と分析している。 (梅村武史)

 開倫塾は栃木、群馬、茨城の北関東三県と都内で九十四校を運営する。アンケートは、東京医大が女子受験者の得点を一律減点していたという八月上旬の報道を受け、同月六、七日の夏期講習期間中に実施。中学三年生九百九十六人、高校生百八十八人の計千百八十四人が回答した。

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 選択式二問と自由記述一問。選択式では同大の不正入試問題を「知っている」と答えた中学生が57%、高校生は87%で平均62%。大学受験を控えた高校生の関心がやや高かった。

 「知っている」を選んだ塾生を対象に「どう思うか」を問うと、「おかしいと思う」が全体で87%。次いで「分からない」が11%で「おかしいと思わない」が2%だった。

 男女別では「おかしいと思う」と答えた女子が89%で男子より4ポイント多かった。

 「まだ男女差別はあるんだな。がっかり」(中学女子)、「医者になりたいと思っていたのですごく残念だし、不安」(同)、「秘密で減点するのは悪い。こんな大学に入りたくない」(中学男子)…。自由記述の多くは、女性を選別した大学への批判に集中した。

 一歩進んで「まず女性医師が子育てしながら仕事ができる環境をつくっていくべきだ」(高校女子)という意見や、「医大を女子、男子に分けたらいい」(高校男子)という提案や「減点で不合格となった人に再試験のチャンスを」(中学女子)という声もあった。

 一方で女子合格者の抑制を容認する意見も。「結婚や出産で休まれると患者が困るのは理解できる」(高校女子)、「女子は辞めるので医師不足解消のためには仕方がない」(高校男子)、「救急対応は男性医師が勝ると思う」(中学女子)など。

 アンケートを分析した担当者によると、自由記述で女子の書き込み量は男子の三倍だったという。「女子が敏感に反応した。強い怒りや不安が書きぶりから伝わってきた」と話していた。

 

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