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【栃木】

外来カミキリ猛威 8月末まで 樹木被害678本

モモの木の内部を食い荒らした幼虫の食べかすやふんの山

写真

 国が特定外来生物に指定する昆虫「クビアカツヤカミキリ」による樹木への二〇一八年度の被害は、足利、佐野両市で八月末までに計六百七十八本確認され、被害が初めて確認された一七年度一年間のすでに三倍にのぼっていることが、県の調査で分かった。県は生息域の拡大や被害の防止に向けて、注意を促している。 (北浜修)

 一七年度に被害が確認された両市に加え、成虫が見つかった栃木市の計三市で被害調査した。その結果、足利、佐野両市でモモやサクラなど、計六百七十八本の被害を確認した。

 一七年度の被害は、足利、佐野両市で計二百二十本。一八年度は八月末までの五カ月間で、その三倍を超えている。

 被害に遭った六百七十八本のうち、最も多いのはモモ(五百十七本)。そのほかはサクラ(百六本)、ウメ(二十五本)など。栃木市では今回の調査で成虫は発見されず、被害もなかった。

 県はホームページで、被害を確認した地点や生態、防除方法などを掲載している。防除マニュアルを策定中で、出来上がれば載せる予定。

 県は、生息域が拡大すると、被害も広がる恐れがあるとして、危機感を強めている。県自然環境課は「樹木の被害や成虫などを見た時は、市町や県に知らせてほしい」と呼びかけている。

 クビアカツヤカミキリは、県内では一六年七月に足利市で初めて見つかり、一七年六月に足利、佐野両市で被害が確認された。被害は県南部から群馬県東部、埼玉県北部などにわたって広がっている。

<クビアカツヤカミキリ> 原産地は中国大陸や朝鮮半島、台湾、ベトナム北部。成虫で体長2・5センチ〜4センチ。光沢のある黒色で胸部が赤い。成虫が樹皮の割れ目などに産卵。幼虫は樹木の内部を浸食し、成虫になる。浸食が進むと樹木は衰弱し、倒木など人的被害や農作物への被害が懸念される。海外からの輸入木材やコンテナなどに紛れ込み、国内に入り込んだとの見方がある。

 

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