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【栃木】

今秋クマ出没注意 餌のドングリ不作で里地に行動範囲拡大か

2007年、奥日光に出没したクマ。今年は出没が晩秋まで続く恐れがある(県提供)

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 今秋、クマの県内生息地域で餌となるドングリが不作のために、クマが里地周辺へと行動範囲を広げ、豊作時より長い十一月ごろまで出没する恐れがあるとして、県は住民や登山者、観光客に向けて十分な注意を呼びかけている。 (北浜修)

 県によると、ドングリなど堅果類の豊作、不作は秋のクマの行動に影響するとされる。今秋は県北や高原(たかはら)山地域でミズナラやコナラが不作、県南地域ではミズナラが凶作となっている。

 クマの捕獲数は例年、八月ごろがピーク。豊作の年は秋にはほとんどなくなるが、不作の年は十一月ごろまで続く傾向にある。捕獲数から判断すると、出没も秋まで長引く傾向にあると考えられる。

 最近の捕獲数を見ると、豊作だった二〇一七年は八月が最多の九頭で、十月以降はゼロ。これに対して、不作だった一六年は九月が最多十四頭で、十月に七頭、十一月にも五頭の捕獲があった。

 今秋の不作を受けて、県は「クマの出没が晩秋まで続くことが懸念され、通常はいない里地周辺でも出没する可能性がある」(自然環境課)と警戒を強めている。

 県は、住民にはクマを寄せつけない方法として「収穫予定のないカキやクリは伐採するか果実を除去する」「生ごみなどを庭や裏山に捨てない」「家屋周辺や歩道脇のやぶなどを取り払い見通しをよくする」などと呼びかけている。

 住民や登山者、観光客には、山林などで遭遇を避けるため、音が出るもの(鈴やラジオ)を携帯して人の存在を知らせて、クマの新しいふんや足跡を見つけたら引き返すなどと呼びかけている。万一、遭遇した際は、静かに走らずゆっくり後退して離れ、絶対に近づかないよう強調している。

 

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