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【栃木】

15年前から届いた手紙 鹿沼でタイムカプセル開封 「小中生の自分」と対面

タイムカプセルを囲んで記念撮影する開封式の参加者=鹿沼市で

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 鹿沼市の小中学生が15年後の自分に宛てて書いた手紙を封印していたタイムカプセルの開封式が13日、同市文化橋町の市民情報センターであった。未来に手紙を託した児童生徒は現在21歳から30歳。手紙を受け取った参加者は、希望に胸を膨らませていた子どものころの自らと“対面”した。 (小川直人)

 開封式は市制七十周年記念事業。旧粟野町との合併前で市制五十五周年の二〇〇三年に、市内の小中学校三十一校の約八千二百人が十五年後の自らに手紙を書き、全長二・七メートルのカプセルに入れて同センター近くの広場に埋めた。

 式典には、当時、中学一年で手紙を書いたオートバイのプロライダー・渡辺一馬さん(28)が出席。手紙には「特に何もない」などと書かれていたと苦笑いし「当時からバイクのレースに取り組み必死だった。十五年後のことなんて分からないよ、というのが正直な気持ちだったと思う」と振り返った。「夢や希望を与えることが仕事。これからもしっかりとやっていきたい」とあいさつを結んだ。

15年前を振り返る渡辺さん

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 この事業に関わった「子ども会議」の当時のメンバー二人も、自分たちの手紙を紹介。山梨県富士吉田市で地域活性化に取り組む斎藤和真さん(29)は「ちゃんとした仕事はしているかと尋ねられているが、未来を作る仕事はしているよと、当時の自分に伝えたい。次の十五年間も頑張り、今の自分たちのような若い世代にバトンを渡したい」と胸を張った。

 東京都内で病院の検査技師を務める黒田裕子さん(27)は「小学六年だった自分は自信がなかったというイメージがあったが、手紙の内容がとても明るくて少しうれしくなりました」と笑顔を見せた。学生時代に始めたテナーサックスの演奏も披露した。

 手紙は十四日まで、市内のサークル活動の成果を発表する「かぬま学びフェスティバル」が開催されている同センターで本人に返却する。受け取れなかった人には後日郵送する。

 

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