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【栃木】

Uターン就職促進へ 地元企業の魅力紹介 宇都宮市が県内初企画

東武宇都宮百貨店のブースで商品の包装を体験する生徒たち=宇都宮市の県立宇都宮南高校で

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 宇都宮市内の高校から市外に進学した学生のUターン就職を促進するため、進学希望の高校二年生に地元企業の技術や魅力を紹介する取り組みが、県立宇都宮南高校であった。市が初めて企画し、企業側が仕事を説明するだけでなく、体験などを通じて仕事の一端に触れられる場をつくった。進学希望の高校生へのこうしたUターン就職促進の試みは、県内で初めてという。 (原田拓哉)

 「食べもの」「ものづくり」「情報・広告デザイン」「生活」の四つの分野で十三事業所が参加し、体育館にブースを構えた。担当者が仕事の内容ややりがい、企業の技術・魅力などを伝えた。

 同校の生徒たちは担当者の話に熱心に耳を傾けていた。野菜加工食品業「アキモ」では、実際に製造された漬物を試食。東武宇都宮百貨店では、商品の包装を体験していた。

 栄養学が学べる東京都内の大学への進学を希望している高木聖那(せな)さん(17)は「進学して地元を離れていても、いい企業があったらUターンしたい」と話した。同じく都内の東京海洋大を目指している根本悠希さん(16)は「両親が地元の銀行に勤めているので、卒業後は銀行への就職も考えている」と、足利銀行のブースでお札の数え方などを体験していた。

 県外の大学などへ進学した県内出身者を対象にした民間会社の意識調査によると、Uターン就職を希望する割合は三割にとどまり、残りは地元に魅力的な職場がないなどと回答しているという。

 市商工振興課の小島泰久課長は「進学でいったんは宇都宮を離れても、就職する時期になって、高校時代にあんなイベントもあったと、地元への就職を考えるきっかけになってもらえれば」と話す。

 市は来年度、取り組みの対象を市内の全高校に広げる計画。宇都宮南高は在校生のほとんどが進学希望で男女比も同じくらいであることから、来年度に生かすためのモデルとして今回試行した。

 

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