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【栃木】

「足利の山下清」川島直人さん個展 市内で8日まで

川島直人さんの水彩画の新作「カルガモ親子の休日」について語る母の知子さん=足利市で

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 軽度の知的障害と発達障害がある足利市の画家、川島直人(なおと)さん(25)の個展「直人のスケッチ」が足利市民活動センター(大橋町一)で開かれている。細部にこだわった明るい色彩と独特の感性で、郷土の風景や草花を描き続けており、「足利の山下清」と呼ぶ人もいる。三、四日は本人が会場で作業を披露する予定だ。 (梅村武史)

 川島さんは同市生まれ。特別支援学級に在籍していた中学二年の時、美術教師の勧めで水彩画を習い始めた。母の知子さん(59)とまちを散策しながらデジタルカメラで風景を撮影し、写真を見ながら絵を描く。印刷会社での勤めを終えた夕刻、一時間半にわたって筆を執る。一つの作品を完成させるまで約二〜三カ月かかるが、こつこつ描き続けることが生きがいにもなっているという。

 「小さな花びらの一枚一枚、微妙に色を変えていく。何度も何度も絵の具を混ぜ合わせ、塗り重ねていますね」と見守っている知子さん。「出来上がる絵はどれも明るく楽しい感じになる。この写真がどうして、と不思議に思うことがあります」とも。

 山下画伯に関するエピソードがある。コミュニケーションが苦手な川島さんだが七年前、千葉県で山下画伯の作品展が開かれていることを知り、母に強く観覧をねだったという。

 「『僕に似ている』『見に行きたい』と譲らなかった。何が似ているのか、はっきり言わないが山下画伯に関心を持っていることは確かです」と知子さんは言う。

 個展では二十四点を公開。新作は、鑁阿(ばんな)寺の外堀を必死ではい上がろうとする子ガモらを描写した「カルガモ親子の休日」、足利織姫神社の石段あんどんをモチーフにした「銘仙灯(あか)り」、あしかがフラワーパークの花々を描いた「秋のプレゼント」など五点を披露している。

 八日まで。入場無料。会場で、新作を収録したカレンダー「直人のスケッチ2019」(A3判、税込み千円)も販売している。問い合わせは同センター=電0284(44)7311=へ。

自宅で作品を描く川島直人さん=足利市で(知子さん提供)

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