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【栃木】

ALSに負けない 闘病のプロゴルファー呼びかけ チャリティー大会

車いすの阿部進プロを囲んでチャリティーゴルフを楽しむ参加者=栃木市で

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 運動神経が壊れ、体が少しずつ動かなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」を広く知ってもらおうと、栃木市のゴルフ場で15日、チャリティーコンペが開かれた。宇都宮市を拠点に活動してきたレッスンプロで、患者でもある阿部進さん(48)が主催。呼び掛けに応じたプレーヤー約160人が全国から駆けつけた。収益金は治療や患者のために役立てられる。 (梅村武史)

 コンペは栃木市都賀町大柿のハーモニーヒルズゴルフクラブで開催された。北海道から九州まで各地のプレーヤーがプロ、アマ問わずに参加し、クラブを振った。

 主催した阿部さんは車いすから、参加者たちの姿を笑顔で見守った。「体の自由が少しずつ奪われていく恐ろしい難病があることを広く知ってもらいたくてゴルフ仲間に声をかけた。多くの人たちに賛同していただき驚いています」と感謝していた。

 阿部さんは、二〇〇三年の日本オープンゴルフ選手権で決勝ラウンドに進出するなどツアープロとして活躍後、三十四歳でレッスンプロに転向。宇都宮市を拠点に活動してきたが、ことし三月、ALSの告知を受けた。現在は車いす生活で週二回、都内の病院で投薬治療を受けている。

 交流のある伊沢利光プロ、山下和宏プロらトップ選手も駆けつけ、青木功プロらが提供した多数のゴルフグッズがチャリティーオークションにかけられた。

 この日の収益金約百万円は一般社団法人日本ALS協会に寄付され、ALSの原因究明や治療法の探究などに活用される。

<筋萎縮性側索硬化症(ALS)> 運動神経が壊れる難病。多くは40歳以上で発症する。進行性で筋萎縮は徐々に全身に広がり、歩行困難や言語障害、呼吸障害などの症状が出る。はっきりした原因は分かっていない。発症後の平均余命は3〜5年とされていたが、呼吸の補助や胃ろう造設などにより長期療養が可能になっている。国内の患者数は約1万人。物理学者のスティーブン・ホーキングさんやフランス文学者の篠沢秀夫さんもALSだった。

 

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