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【栃木】

小山の日本酒、海外へ飛躍 農水省の支援プロジェクト

意見交換する農水省や西堀酒造の担当者

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 中小の食品事業者や農林水産事業者の輸出を支援する農林水産省の「農林水産物・食品の輸出プロジェクト(GFP)」の一環で、同省担当者らが出向いて相談に応じる「輸出訪問診断」が、小山市の酒造会社「西堀酒造」であった。海外での販路拡大を目指す老舗と、専門知識を持つ担当者らとの間で活発な意見交換が行われた。 (小川直人)

 GFPは昨年八月にスタート。食品関連企業や農家など約八百団体が登録しているという。輸出訪問診断は約五十カ所ですでに実施され、県内では初めて。

 訪問診断には、同省輸出促進課や日本貿易振興機構(ジェトロ)、関東農政局などの担当者ら約二十人が参加。西堀酒造の主力商品や輸出の状況などについて説明を受け、意見交換した。

 西堀酒造は三年前から米国やシンガポール、台湾に日本酒を輸出しているが、量は少ないという。同省の担当者らは「欧州の日本酒への関心は高く、目を向けてほしい。ただ、日本で売る以上に商品のストーリーが求められる」とアドバイスした。

 このほか、担当者は「会社や商品を紹介する英語や中国語のネットサイトを開設するべきだ」と指摘。「商談イベントなどでスーツの上に法被を羽織る姿は外国人には評判が悪い」といった話題も出た。

 酒造側からは「日本酒にもワインのような格付け制度が設けられないか」「国ごとに手続きが違う。一つ一つ調べるのに苦労した」などの意見があった。

酒蔵で発酵の状態を確認できる透明タンクについて説明する西堀さん=いずれも小山市で

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 意見交換の後、訪問診断の担当者は一八七二年創業の西堀酒造の酒蔵も見学した。六代目蔵元の西堀哲也さん(28)は「事業者では気付けない助言も多く参考になった。欧州に打って出る勇気も与えてもらった」と感想を話した。

 同省の小坂伸行輸出プロジェクト室長は「ワインに近い日本酒など商品に特長があることが強みだと感じた。輸出が継続して成功できるよう寄り添ってサポートしたい」と話した。

 

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