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【栃木】

暮らしの中の祈りと願い 県博で11日まで「栃木の民間信仰」展

さまざまな民間信仰の資料を展示しているテーマ展=いずれも宇都宮市で

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 県立博物館(宇都宮市睦町)で、テーマ展「栃木の民間信仰−モノに表れた人々の祈りと願い」が開かれている。戦後から昭和の終わりごろまで、県民が日常生活の中で願いを込めたさまざまな「物」を紹介している。十一日まで。 (北浜修)

 担当者の石井和帆(かずほ)・学芸嘱託員によると、民間信仰とは特定の宗教や宗派に限らず、人々に伝承されてきた信仰の在り方をいう。県内でも健康や安全などを願った多くの物が伝わる。

 会場では同館所蔵品を中心に、戦後から昭和の末ごろまでの物(一部戦前も含む)約九十点を展示する。

 目を引くのは、人々の願いなどを図柄に表現した絵馬。十六の目や二つ書き込んだひらがなの「め」は眼病の治癒への願い。夫婦円満を二本の大根や重ね餅に例えた絵馬もある。

十六の目(左)と、ひらがなの「め」を二つ描いた絵馬

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 出産の無事を願う物では、将棋の香車(きょうしゃ)の駒。香車はまっすぐに進む駒で、赤子が産道をまっすぐに進み安産になるとの思いが込められているという。

 家内安全を願っては雷よけのお札がある。栃木は雷の多い県として知られる。古くから雷神信仰もあり、お札を門戸に貼り出すなど、家の守りとした。

 地域の安全では、大きなわらじを道辻(みちつじ)に立て掛けた「ツジドメ」。かつては悪疫を追い払う物として、集落の境などで見られた。

道辻に立て掛けて使われたツジドメ

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 石井さんは「人々が物を通して祈り、願い、それが形として残っていることに興味を持っていただければ」と話している。

 問い合わせは、県立博物館=電028(634)1311=へ。

 

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