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【栃木】

「共同教育学部」を設置 宇大と群大20年度 一部授業共通化

 宇都宮大と群馬大は、一部の授業を共通化して両大学で学部運営する「共同教育学部」を二〇二〇年度に設置する。今春に文部科学省に設置申請する方針。両大学はそれぞれの県で唯一、小中高の教員免許を包括的に扱っており、少子化に伴う教員需要の低下を見越して学部の存続と運営の効率化を図る。

 国立大の連携を巡っては、〇四年度に鳥取大と島根大が教員養成の学部を統合、山口大と鹿児島大など四組八大学が獣医師養成の共同課程を設置しているが、共同教育学部は全国でも例がない。

 共同教育学部では、入試問題や合格判定は共通化しないものの、三十一単位以上は相手側の大学の授業を履修する。インターネットを使った遠隔授業を中心に、教員の相互派遣などを検討している。

 教員免許を取得できるようにするには、各教科の専任教員数などを定めた文科省の基準を満たす必要がある。両大学は運営費交付金の削減による財政難を背景に、教員数を最低限に抑えてきた。共同学部は両大学の合計教員数で基準を適用でき、両大学は特別支援教育で、知的障害や肢体不自由など五領域全ての教員を養成できるようになる。

 文科省の有識者会議が一七年八月、教員需要の低下に対応するため、二一年度までに近隣大学との連携や機能集約について一定の結論を出すよう求めており、両大学は一七年秋から協議を続けてきた。

 宇都宮大教育学部の伊東明彦学部長は「両大学の教員の授業を受けられるようになり、学生の選択肢は広がる。教員養成力の向上につなげたい」、群馬大の窪田健二副学長は「人口減少が進む中、このままではジリ貧。地域の教員を養成する責任を果たしていきたい」と強調した。

 

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