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【栃木】

五輪、国体へ準備を加速 19年度県予算案 一般会計8053億円

2019年度の県当初予算案を発表する福田知事=県庁で

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 県は八日、二〇一九年度当初予算案を発表した。一般会計は八千五十三億円。二〇年東京五輪・パラリンピック、二二年に県内で開催のとちぎ国体と全国障害者スポーツ大会への準備を加速させる。県の活力を維持するため、外国人労働者の受け入れ環境を整え、女性の活躍なども支援する。福田富一知事は記者会見で「人材」や「国際」を重点項目に挙げ「栃木の魅力、実力発信予算だ」と述べた。(北浜修、原田拓哉)

 国体と障害者スポーツ両大会の開催準備事業費として計一億四千三百万円を計上。障害者スポーツの強化指定選手を設け、健常者スポーツと比べて練習環境が厳しいとされる期待の選手たちを支援する。一九年度は約四十人を予定する。

 開催県として全国の選手を受け入れるため、宿泊施設のバリアフリーの状況を調査する。バリアフリー化を進める場合に、改修費を補助するための事業費も盛り込んだ。

 国体に向けては、競技力向上費四億三千九百万円を計上し、県選手を指導するスポーツ専門員を配置する。専門員は各競技の有力選手が務め、一九年度は約十人を予定する。

 両大会を一体的に推進する体制をつくるため「国体・障害者スポーツ大会局」を新たに設ける。国体と障害者スポーツ大会で、担当する部が異なっている現状を改める。

 東京五輪では、五輪の聖火リレー推進事業費に一億五千百万円を計上。聖火リレーは二〇年三月二十九、三十の両日に県内を走る。

 東京五輪・パラリンピックを機に、訪日する外国人を県内に呼び込む取り組みにも力を入れる。インバウンド強化対策の関連事業は、過去最大規模の一億二千万円を盛り込んだ。

 事業の目玉の一つが、外国人向けのPR動画の制作。自然の豊かさなどテーマや季節ごとに、県の魅力を伝えるイメージ動画を数本作り、動画サイトなどに掲載する。

 観光周遊ルートの開発にも乗り出す。外国人に人気がある日光は、東京圏などから日帰りする観光客も多い。日光だけでなく、周辺を巡るモデルルートを示して、県内に少しでも長く滞在してもらう狙いだ。

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 県内の外国人観光客の宿泊者数は、日光、那須、宇都宮を中心に二〇一七年は年間約二十二万人を数えたが、県の観光プランでは二〇年に三十万人の目標を掲げる。

 県観光交流課は「人口減が進む中で、外国からの観光客は地域の活性化につながる」と強調する。

◆国の事業に対応、総額3年ぶり増 前年度比0.2%増

 県の一九年度一般会計当初予算案は、前年度に比べ0・2%増えた。微増ながら前年度を上回るのは一六年度以来、三年ぶりとなる。

 増加の理由は、国が進める幼児教育の無償化や、相次ぐ自然災害を受けた国の「防災・減災、国土強靱化のための三カ年緊急対策」へ対応したことによる。歳出では、前年度に比べ医療福祉関係経費が2・6%、公共事業費は13・0%、それぞれ増加している。

 歳入では、堅調な企業収益などから県税は前年度比0・8%増の二千五百四十億円を見込む。貯金に当たる財政調整基金(財調)は百三億円を取り崩す。財調や県有施設整備基金などの「財政調整的基金」の残高は、一九年度末で計四百七十三億円になる見通し。

 

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