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【栃木】

<小森信道の東奔西走 自転車レース取材記>世界シクロクロス 挑戦 続けることに意味 

初の完走を目指して8度目の世界選手権に挑んだ小坂選手。今年も完走は果たせなかったが、挑戦し続けることで後進たちに何かを残せるはずだ=3日、デンマークで(田辺信彦さん撮影)

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 デンマークのボーゲンセで現地時間の三日、国際自転車競技連合(UCI)が主催するシクロクロス世界選手権男子エリートが開催された。

 日本代表として出場した宇都宮ブリッツェン・シクロクロスチームの小坂光選手は、初の完走を目指したが届かず、十二周を走破した先頭からマイナス六周の五十一位だった。

 レースは序盤から、シクロクロスの二大大国として知られるベルギーとオランダの選手たちが先頭グループを形成する展開。後方からのスタートとなった小坂選手も、順調に周回を重ねていった。

 しかし、三周目に先頭グループが崩壊すると、レースは一気にペースアップ。後方で粘りの走りを続けていた小坂選手は周回を重ねるごとに先頭とタイム差が開いていき、ちょうど折り返しとなる六周を終えたところでタイムアウト。惜しくもレースを降ろされた。

 八度目の挑戦となった今年も、残念ながら目標とする完走を果たせなかった小坂選手。毎年着実に成長してはいるものの、世界トップはさらにその上をいくスピードで進化している印象を受けた。

 正直、これから先も目標とする完走に届くかどうか分からない状況だが、それでも小坂選手が挑戦し続けることは意味があると感じている。

 というのも、現在のトップ選手たちは、ミスター・シクロクロスと称されたスター選手の走りに憧れて競技を始めた選手たち。日本でそのスター選手のような存在になることを、小坂選手には期待したいからだ。

 実際、県内では小坂選手に憧れてシクロクロスを始める子どもも多いと聞く。

 どれだけ世界の舞台で屈辱にまみれようとも、日本のトップ選手として挑戦し続ける小坂選手。その姿に憧れた子どもたちの中から、近い将来、世界と勝負できる選手が生まれるかもしれない。

◆レース概要

 年に1度、シクロクロスの世界王者を決める頂上決戦。今年は男子エリートに19カ国58人の選手が出場した。先頭から離された選手は、周回遅れになりそうになった時点でレースを終えなければならない。

 

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