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【栃木】

「じゃがまいた 今のまま」 間々田伝承の蛇祭り 国重文に指定へ

万歳三唱して指定を喜ぶ保存会や地元住民ら

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 小山市間々田に伝わる祭りで、巨大な蛇体を担いで練り歩く「間々田のじゃがまいた」が、国の重要無形民俗文化財に指定される見通しとなった。県内では五件目。地元には喜びが広がり、「間々田のじゃがまいた保存会」は伝統を守り伝える決意を新たにした。 (北浜修、小川直人)

 国の文化審議会が八日、柴山昌彦文部科学相に指定するよう答申した。

 県教育委員会によると、祭りは江戸後期から伝承されているとされる。毎年五月五日、わらなどで作った長さ約十五メートルの蛇体を住民らが担ぎ、「ジャーガマイタ、ジャガマイタ」とはやし立てながら町内を巡り、疫病退散や五穀豊穣(ほうじょう)などを願う。池に入ったり、「水呑(の)み」と称して水を飲ませたりする所作をする。

 「じゃがまいた」の由来は定かではないが、「蛇(じゃ)が参った」「蛇が(とぐろを)巻いた」などの意味があるという。

 指定が答申された八日、保存会や地元自治会の関係者らが間々田市民交流センターで、くす玉を割ったり記念撮影したりして喜びを分かち合った。屋外では花火も上がった。

 保存会の五十畑正一(いそはたまさいち)会長(82)は集まった人たちを前に「江戸の昔より受け継がれた貴重な文化財。今の姿のまま、伝えていくことを誓いたい」とあいさつ。伝統の祭りについて「古い住民も新しい住民も地域のみんなで守っている。希薄になりがちなつながりの和を強固にしてくれている」と紹介した。

 保存会によると、祭りに欠かせない蛇体作りなどは地域の子どもたちが中心となってきたが、少子化の影響で今は大人の関わる割合が増えているという。メンバーは「指定をきっかけに注目も集まる。地域全体でさらに盛り上げていけたら」と意気込んでいた。

 すでに指定されている県内の重要無形民俗文化財は「烏山の山あげ行事」(那須烏山市)、「川俣の元服式」(日光市)、「発光路(ほっこうじ)の強飯(ごうはん)式」(鹿沼市)、「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」(鹿沼市)の四件。

水しぶきを上げて池の中を進む蛇体=いずれも小山市で

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