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【栃木】

地元米使い日本酒復活 100年ぶり「縁も高根沢」

完成した日本酒「縁も高根沢」=高根沢町で

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 県内有数の米どころの高根沢町で、地元産米を使った日本酒が100年ぶりに完成した。町内の温泉複合施設「元気あっぷむら」を運営する第3セクター「元気あっぷ公社」や町、若手農家らがプロジェクトを組んで昨春から取り組んできた。さまざまな人たちの協力と縁で実現したことから、名前は「縁も高根沢」に決まった。 (原田拓哉)

 町史などによると、地元の酒造りは江戸時代には行われていた。一時途絶えたこともあったが、明治期に伝統が引き継がれ、およそ百年前まで醸造された歴史があった。近隣の市町には日本酒の蔵元が多くある中で、「米どころ高根沢」の誇りをかけてプロジェクトはスタートした。

 若手農家が代表的な酒米の「山田錦」を八十アールで栽培した。昨年五月に田植え、同十月に稲刈りを行い、二トンを収穫した。醸造は「東力士(あずまりきし)」の銘柄で知られる「島崎酒造」(那須烏山市)に依頼。同十一月末に仕込み作業が始まった。

 今季は、高級品でもある純米吟醸酒の生酒を二千本、加熱殺菌したものを四千本販売する。島崎酒造の島崎健一社長によると、上品なうまみが引き出され、後味スッキリな飲み口が特徴という。

 ラベルは、地元で版画教室などを開いている木版画家高倉浩三さんが担当し、稲穂がなびく大地や、町木イチョウの葉、元気あっぷむらの「お城型」の建物などをデザインした。

 七百二十ミリリットルで千七百円(税込み)。生酒は三月まで、その後は加熱殺菌した酒を売り出す。元気あっぷむらの売店に並ぶほか、町内の飲食店でも楽しめる。

 加藤公博町長は「米どころで、以前から日本酒造りの夢があり、ハードルが高かったが、多くの人の力が集まった。ご当地グルメの一つになれば」と期待する。

 酒造りのプロジェクトは今後も続けるという。

 

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