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【栃木】

足利学校・大成殿「平成の大修理」 24日に一般公開

大成殿の上部。大棟に陣取る2尾の鯱は火災除けの意味がある

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 足利市教育委員会は、史跡足利学校の「大成殿」で、1668(寛文8)年の創建以来初の大規模修理工事を実施しており、21日、現状を報道陣に公開した。大成殿は現存する日本最古の孔子廟(びょう)。骨格のみを残して瓦や板をすべて外す「平成の大修理」に並行して学術調査も行い、将来の重要文化財指定も目指している。工事終了は来春の見込み。24日に一般公開する。 (梅村武史)

 大成殿は高さ約九メートル、間口約十三メートル、奥行き約十一メートルの木造重層屋根瓦葺(ぶ)き建築。儒学の始祖孔子の坐(ざ)像と足利学校の創建者という説もある小野篁(たかむら)公像がまつられ、毎秋、釈奠(せきてん)が行われる。過去一度も焼失することなく創建当時の姿を維持してきたが、二〇一一年の東日本大震災で傾き、専門家から倒壊の恐れを指摘されていた。

 総事業費は調査費も含め約八千七百万円。工事は昨年十一月に始まり、来年三月の修理完了、同四月の公開を予定している。修理は原則、元々の素材を残す方針で、屋根瓦は下ろして傷みの激しい瓦のみ取り換える。回廊は、東と西と北の廊下を解体して組み直す。

 大成殿は本格的な解体を前に、外観を印刷したシートで覆われた。高さ七メートルに設置された工事用足場を巡ると、平瓦と丸瓦を組み合わせた本瓦葺きの全景が見渡せる。二尾の鯱(しゃちほこ)や鬼瓦など細部の意匠も近くで確認できる。

 解体に合わせて東京芸術大の建築専門家チームなどが調査に入る。学校事務所の大沢伸啓所長は「大成殿の文化財としての価値を証明し、重文指定を目指したい」と話していた。

 一般向けの現地公開は二十四日午前十時から正午まで、大成殿入り口の杏壇門(きょうだんもん)で受け付け、二十分間隔で二十五人ずつ案内する。ヘルメット貸出料百円と入館料(市民は免除)が必要。問い合わせは同学校事務所=電0284(41)2655=へ。

平瓦と丸瓦を組み合わせた本瓦葺き屋根。一度取り外してから元に戻すため、1枚1枚に番号が振ってある=いずれも史跡足利学校で

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