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【栃木】

「漫画の可能性を楽しみたい」 文星芸大、新学長にちばてつやさん

自らの作品を示し、「漫画の可能性を楽しみたい」と抱負を語るちばてつやさん=宇都宮市の文星芸大で

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 「あしたのジョー」や「おれは鉄兵」で知られる漫画家のちばてつやさん(80)が二十七日、文星芸術大(宇都宮市)で記者会見を開き、四月一日付で同大の新学長に就任する思いを語った。ネットの隆盛や人工知能(AI)の活用などメディア環境が激変する中で「漫画やキャラクターが生かされる時代だ。漫画の可能性を楽しみたいし、その応援ができれば」と抱負を述べた。 (小川直人)

 ちばさんは、母親が宇都宮市出身という縁もあり、二〇〇五年四月、同大マンガ専攻の教授に就任した。「描くキャラクターの表情で気持ちがすぐに伝わる。漫画に国境はない」と表現。「読みやすく、分かりやすく描くことが大事だと、伝え続けてきた」と振り返る。

 規模が小さく、教える側と学生の距離が近いことを同大の魅力に挙げる。

 「悩んだり迷ったりする学生の話を聞き、教えるというより一緒に漫画の研究をしてきた。学長になってもそれは変わらない」とも。

 学生たちとの触れ合いから「今は楽しみがたくさんある。幸せだが、その中から進む道を見つけるのは難しい時代」と感じている。

 「漫画が課題や仕事になると描くのが苦しくなるが、良い作品ができれば読む人に元気を与えられる。漫画にその力があることを学生にも自分にも言い聞かせている」と話す。

 終戦後の混乱期を知るちばさんは「表現の自由を規制するような動きには怖いなと感じることはある。戦後の平和がこれからも続いてほしい」と願う。

 一方で、大学では中国や東南アジアからの留学生たちとの交流もある。「政治の世界ではぎくしゃくしていても、漫画やアニメを通して仲良くできたら」と考えている。

 任期は四年。現在の上野憲示学長(70)は名誉学長に就任する。

 

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