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【栃木】

宇都宮パルコ 5月末閉店 「市街地の顔」22年間ありがとう

閉店を発表した宇都宮パルコ=宇都宮市で

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 パルコ(東京)は28日、宇都宮市馬場通りの宇都宮パルコを5月31日に閉店すると発表した。1997年3月に開店。県都の中心部に立地するファッションテナントビルとして商圏の一翼を担ってきたが、最近は郊外型の大型商業施設などに押されて売上高が落ち込んでおり、22年の歴史に幕を下ろすことになった。 (北浜修、原田拓哉)

 宇都宮パルコは、市中心市街地を走る大通りに面して立つ。地上十階、地下一階。現在は衣料品や雑貨店、書店など約三十のテナントが入っているが、最近は空きスペースが目立っていた。

 売上高は二〇〇三年度のピーク時には九十七億円あったが、一七年度は約三十億円へと、三分の一ほどまでに落ち込んでいた。

 市役所で記者会見した宇都宮誠樹(まさき)執行役は、閉店に至った理由について、主軸とする衣料品自体の販売不振や、郊外型店舗の台頭を挙げた。市民に向けて「期待に応えるべく努力したが、残念です。二十二年にわたり支え続けていただき、ありがとうございました」と静かな口調で語った。

 ビルはパルコと複数の法人、個人の共同所有で、パルコの所有分の比率は14%という。

 閉店後のビルの運営などについて、平井裕二執行役は「他の所有者と協議し、また宇都宮市などとも相談したい」と述べるにとどめた。

◆撤退は残念/跡地の入居急いで 地元反応

 宇都宮パルコ閉店の発表に対し、地元からは残念がる声や、中心市街地の今後のにぎわいを心配する声が上がった。

 同店前にあるお茶販売の老舗「関口園」の関口和良社長(59)は「本当に残念」と話した。パルコが進出したころは「あのパルコが宇都宮に来た」と話題になり「県外からも大勢の買い物客が押し寄せた」という。

 関口さんは宇都宮パルコも加わるバンバ通り商店街の会長を務めており、一帯のにぎわいへの影響を案じる。「跡地に入居する施設が早く決まってくれるといいが」と心配した。

 宇都宮市商工振興課によると、中心市街地はオリオンスクエアやバンバ市民広場などで開かれるイベントの効果もあり、通行人数は増加傾向にある。宇都宮パルコ周辺でも飲食店などが相次いで進出し、特に夜のにぎわいが目立ってきていたところだった。

 佐藤栄一市長は「中心市街地の顔としてにぎわいの創出に貢献していただいた。撤退は大変残念」とコメントを発表。閉店後のビルの活用については、所有者らによる後継事業者の確保に期待をにじませた上で「市としても、にぎわいが継続できるようできる限りの協力をしたい」と側面支援する方針を示した。

 

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