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【栃木】

<東日本大震災8年>被災地への思い 食べて新たに きょう鹿沼で復興イベント

大漁旗を手に「皆さんが震災のことをあらためて考えてくれればうれしい」と話す桶田博信さん

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 二〇一一年の東日本大震災で被災した岩手県釜石市など三陸の新鮮な海の幸を味わえるイベントが十日、鹿沼市で開かれる。震災直後から鹿沼の農産物を被災地に届けて復興を支援してきたリサイクル業の「飛行船」(本社・宇都宮市)が企画した。震災から八年。風化が案じられる中で、同社専務の桶田博信さん(40)は「栃木からあらためて思いを寄せる機会になれば」と期待する。 (高橋淳)

 桶田さんは一一年三月末から鹿沼市の自社農場で収穫した野菜や果物などを車に載せて、釜石市や同県大槌町の避難所や仮設住宅などに届けた。毎月一〜二回のペースで、今月で計百四十五回。一二年からは、現地で海産物や土産品を買い付けて栃木に持ち帰り、鹿沼市の物産店で販売したり、食堂で食材として使ったりしている。

 イベントでは、現地から直送した旬のカキやホタテ、ワカメを並べる。カキは蒸し焼き、ワカメはしゃぶしゃぶ、ホタテは焼いて提供する。野菜市のコーナーでは、自社農場で生産するコマツナ、ホウレンソウ、ハクサイなどを売る。

 震災後、大槌町で住民やボランティアらに親しまれながら閉店した「おらが大槌復興食堂」の看板メニュー「おらが丼」や、海産物がたっぷりの「磯ラーメン」も並ぶ。おらが丼は、白飯にサケの身とイクラをのせ、しょうゆベースのあんをかけた一品だ。かつて復興食堂を切り盛りした同町の岩間敬子さん(56)が九日、準備のため来場。「支援してくれた栃木の皆さんへの感謝と、大槌がここまで復興したんだということを伝えたい」と話した。

 会場には、食材の調達に尽力した地元漁師から借りた大漁旗を飾り、雰囲気を盛り上げる。

 九日は、ボランティアの住民らが食材の下準備に追われた。同社の復興支援活動は多くの人に支えられて成立しているといい、イベントは「感謝祭」として開く。鹿沼市白桑田のリサイクルショップ飛行船鹿沼店で午前十〜午後五時。雨天決行。

三陸から届いた新鮮なカキ=鹿沼市で

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