東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 栃木 > 記事一覧 > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【栃木】

正しい知識で雪崩被害防げ 北海道の研究者ら大田原で講演会

参加者の質問に答える大西人史さん=いずれも大田原市総合文化会館で

写真

 「雪崩から身を守るために」と題した講演会が十六日、大田原市総合文化会館であった。二年前に那須町で大田原高校の生徒と教諭計八人が亡くなる事故が起きたことを受け、北海道の研究者らでつくる「雪崩事故防止研究会」(札幌市)が、正しくて新しい知識と技術を栃木に伝えようと企画した。(高橋淳)

 研究会は道内で長年にわたり普及、啓発活動を続けており、雪崩に関する「教本」も刊行している。道外での活動は今回が初めて。阿部幹雄代表(65)が防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の研究班の一員として、那須町の事故の調査に関わり、関係者への聞き取りで「安全管理を担う教員たちの知識が欠如している」と感じたことが動機となった。

 研究会や日本雪氷学会の会員らが講師となり、「降雪と気象」「救助」「発生メカニズム」などさまざまな切り口から雪崩を解説した。県内外の約六十人が参加した。

 経験豊富なスキーヤーで研究会の大西人史(ひとし)副代表は、リスク管理について話した。「雪崩は斜度三〇〜四五度で起きやすく、スキーヤーが好む斜度と重なる」などとリスクの要因を地形や天候、人の行動、装備などに細分化して分かりやすく説明した。

 リスクを低くする行動の一つに「グループのリーダーを定める」を挙げた。最近はインターネットで知り合った人同士が入山するケースが増えているといい「ネット登山のグループはリーダーを決めないことが多い。一人一人の技術は高くても、全体としてはリスクを下げられない」と警鐘を鳴らした。

講演会では雪崩被害を防ぐために多様な情報が紹介された

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報