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【栃木】

那須雪崩2年 県教委追悼式 遺族に寄り添う姿勢 再発防止「意見取り入れる」

追悼式で献花する参加者=那須町で

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 県立大田原高校の山岳部員と教諭の計八人が死亡した那須町の雪崩事故は二十七日、発生から二年を迎えた。県教育委員会などが開いた追悼式で、関係者が再発防止を誓ったほか、溝が深まる遺族側に一層寄り添う姿勢を見せた。登山研修会も行われた。(北浜修、小川直人)

 追悼式は、県教委や県、県高校体育連盟が町内の県立なす高原自然の家で開き、約百七十人が参加した。

 宇田貞夫教育長は追悼の辞で、八人の犠牲者を出したことを謝罪し「責任を痛感している。一丸となって学校安全に取り組むことを誓う」と述べた。

 県教委は四月以降、遺族らと再発防止策を協議する組織を発足させる。遺族が県教委の事故後の対応に不信感を募らせ、多くが式を欠席する中、宇田教育長は「(新組織で)遺族の意見を取り入れて、再発防止策をバージョンアップしていきたい」と強調した。

 福田富一知事も「県としても、遺族の不信感をなくすように取り組みたい」と語り、県高体連の塩沢好和会長は「安全安心があってスポーツは成り立つ。指導者の役割を見直し、危機管理意識をもっと高めていく」と決意を述べた。    

◆那須で研修会 山岳部顧問や生徒が危機管理を学ぶ

 安全登山の研修会は那須町内で開かれ、県内の高校山岳部顧問や生徒が、事故を教訓とした危機管理を学んだ。

 事故が起きた登山講習会では、安全確保の検討が不十分だったとされた。県教委の第三者検証委員会で委員長を務めた、学校安全教育研究所の戸田芳雄代表が講演し「『絶対安全』はない。事前に危険を取り除き、事故の際も被害を最小限に抑えるように備えるのが基本だ」と訴えた。

 顧問と生徒によるグループ討論では「リュックに入っていると思い込んでいた装備が実はなかった」などの失敗例を共有したり、登山グループでコミュニケーションを密にすることの重要性を話し合ったりした。

 

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