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【栃木】

乾電池フォーミュラカー、試走に成功 宇都宮工高・科技研究部

サーキットを走るフォーミュラカー=いずれも茂木町で

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 宇都宮工業高校の科学技術研究部が製作した、乾電池とモーターで走るフォーミュラカーが、茂木町のサーキット「ツインリンクもてぎ」の南コースで試験走行に臨んだ。部員たちが見守る中、単三電池千本を積んだ車は、見事に十数分間の走行に成功した。 (小川直人)

 フォーミュラカーは、実際にレースで使われた車の部品一式を所有する企業から譲り受け、昨年一月に製作を開始。エンジンをモーターに置き換え、電気自動車(EV)に仕上げた。身近な動力源である乾電池を使うことで、多くの人に関心を持ってもらおうと考えたという。

 先月下旬、広々としたコースに全長約四・三メートル、重量約四百キロの車を運び込んだ。白い車体には「宇都宮工業高校」の文字が輝く。

モーター周辺の部品を確認する部員たち

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 走行前に、アクセルと連動するパーツに不具合が見つかったが、装着し直して準備は完了。乾電池を使った初の本格走行とあって、部顧問の高橋兼吉さん(41)がハンドルを握った。

 車は「グ、グッ、グー」とモーター音を発したが、前に進まない。部員二人が後方から押すと、ゆっくりと走りだした。部員たちから「きた、きた」「おーっ」と歓声が上がった。

 速度は時速二十〜三十キロ。数百メートル進んで、いったん止まった。何度か停止しながらも、最終的に計十数分間走行した。

 途中で止まってしまうのは、モーターに供給する電力が追い付かなくなるためらしい。車を降りた高橋さんは「アクセルの踏み方に慣れが必要だ」と話した。

 主に乾電池の配線を担当した部員の内山健斗さん(17)は「はんだ付けをかなりやった。一つでも間違っていたら動かない。電源を入れる時が一番緊張した」とほっとした様子だった。

 今後は、乾電池でより速く安定して走行できるようチューニングを続ける。モータースポーツの大会でのデモ走行や、各種イベントへの出展も目指すという。

車体の側面に設置された乾電池

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