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【栃木】

那珂川活性にイノシシ奮迅 八溝で捕獲「おいしい肉」

「八溝ししまる」を使った商品を売る針ケ谷欣明さんの移動販売車=さくら市で

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 那珂川町は、町周辺で捕獲・処理したイノシシ肉を「八溝(やみぞ)ししまる」と名付け、売り込みに力を入れている。二〇一一年の東京電力福島第一原発事故の影響で売り上げが一時停滞したが、徐々に回復。今年は亥(い)年でもあり、町は「ししまるの良さを広め、販路を拡大させたい」と意気込んでいる。

 「こんなに軟らかくておいしいとは知らなかった。ビールに合いそう」。今月上旬、那珂川町に隣接するさくら市。飲食料品を扱う移動販売車の前で、下野市の男性会社員(27)が、八溝ししまるを使った唐揚げを頬張った。

 唐揚げは、店主の針ケ谷欣明(はりがいよしあき)さん(74)が「ししまるを多くの人に食べてほしい」とギョーザとともに考案。

 時期によって肉質が変わるため、調理方法を工夫して食べやすくしている。鶏の唐揚げも売っているが、「売り上げの八割はししまる商品」と話す。

 福島、茨城、栃木三県にまたがる八溝山地に生息するイノシシは、畑を荒らして農家を悩ませてきた。猟師が駆除してきたが、特産品づくりを思案していた町が猟師らと話し合い、食肉として売り出すことを決めた。

 専用の食肉加工施設で素早く処理することで、従来の「獣臭くて硬い」イメージを克服。〇九年に発売し、今では町内外の約八十店舗で鍋料理や丼物などとして楽しめる。

 原発事故後は出荷制限もあり、売り上げが落ち込んだが、一八年度は、過去最高だった一七年度の約一千万円を上回る見込み。

 町は販路拡大に向け、これまで各地のイベントで振る舞うなどしてきたほか、一九年はPR漫画も制作。イベントでの反応も良いといい、担当者は「町を訪れるきっかけにもなってくれれば」と期待している。

 

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