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【栃木】

<統一地方選>私たちの一票 新議員らに望む

新しい議員たちが議論を戦わせる議場。役割を果たし、有権者の負託に応えることが求められる=足利市で

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 統一地方選を締めくくる後半戦は二十一日、投開票された。最も身近な自治体である市町のかじ取りを誰に任せるのか、何を望むのか、県内の有権者たちが一票に託した。「地域に活気を」「子育てしやすいまちに」「農業振興を図って」。込められた思いはさまざまだ。 (原田拓哉、北浜修、梅村武史、小川直人)

 働きながら小学生の子ども二人を育てる那須塩原市の女性会社員(36)は「子育ての負担が軽減される施策を」と要望する。最近、市の子ども医療費助成制度が拡充されて助かっているといい、子育てしやすいまちづくりがさらに進むことに期待する。

 足利市で小学生の三児を育てる主婦天谷(あまがい)早苗さん(37)は、子どもたちが生きていく次の時代が心配。「将来を考えると暗い気持ちになる。母親目線を大切にしてほしい」と女性議員の頑張りに期待する。街に元気がないのも気がかり。「音楽フェスを企画するなどエンターテインメントで活気を呼び込んでほしい」と提案する。

 街のにぎわいをどうつくり出していくかは、どの市町にとっても課題だ。宇都宮市の団体役員、伊藤直子さん(67)は「JR宇都宮駅西口から大通りを進むと、さびれていると感じる。人々が行きたくなるような市街地にしてほしい」と注文を付ける。同駅東口から芳賀町にかけては、次世代型路面電車(LRT)を整備する事業が進行中だが「市民の合意ができているのか。もっと議論してほしい」と、市議会であらためて熟議するよう求める。

 自然や温泉といった観光資源や新幹線、高速道路の交通利便性をアピールする那須塩原市では「観光や産業面で新しい取り組みを展開してほしい」と男性(81)が期待を込める。

 農の現場からは、農業振興や地産地消の推進を求める声が上がる。足利市で和牛とホルスタインを掛け合わせた「足利マール牛」をブランド化するなど先進的な農場経営をしている長谷川大地さん(33)は「地元産の食材が地元の食卓に並ばず、都内に流れている。生産者と消費者をつなぐ施策を」と訴える。「市は工場誘致など第二次産業にばかり注力している気がする」と話し、地元農産物に光を当てることで、自身のような若い農業の担い手が増えることを願う。

 宇都宮市の土橋優平さん(25)は、代表理事を務めるNPO法人で、いじめや不登校、DVなどの問題を抱え「生きづらさ」を感じている若者の相談に応じている。「親や社会が求める価値観によって、逃げ場を失った若い人が気軽に立ち寄れ、何でも話せる居場所が必要」と強調した上で、支援制度を望む。

 一方、町議選が二十四年ぶりに無投票となった益子町の古川百合子さん(72)は、争点にならなかった日本原子力発電東海第二原発(茨城県東海村)の再稼働の問題を取り上げる。栃木県東部の住民として再稼働に反対しており「党派に関係なく、止めるためのアクションを」と呼びかける。

 

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