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【栃木】

煙害…足尾の山に再び緑を 1100人が苗木を植樹

苗木を植樹する参加者ら=日光市で

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 旧足尾銅山の煙害で荒れ果てた山の再生に取り組む、日光市のNPO「足尾に緑を育てる会」が主催する「春の植樹デー」が27日、同市足尾町の松木地区で始まった。10連休初日のこの日は県内外から約1100人が参加。24年目の今回で植樹本数が10万本に到達した。28日も開催する。 (梅村武史)

 今年の植樹は戸四郎沢とアカン沢の二会場。コナラやカエデ、クヌギなどの苗木を二日間で七千本植える予定だ。参加者らはスコップと苗木を手に持って急斜面を登り、一本一本、心を込めて植えていた。

 大田原市のガールスカウト、小川桃(もも)さん(13)は小学一年から八年連続の参加。「自分の植えた木が育っていくのはうれしい。緑が広がり、動物がたくさんいたという昔の足尾を自分の目で見たい」と話していた。

 この地はかつて国内銅生産の四割を誇った。その陰で製錬所から出る亜硫酸ガスによる煙害や坑木の伐採、山火事などがあり、山々の緑は失われた。

 植樹デーは一九九六年、「足尾の山に百万本の木を植えよう!」をキャッチフレーズに、わずか百六十人で始まった。参加者は年々増え、春の恒例行事に育った。体験植樹などを含めると総植樹本数は三十万本近いという。平成最後の植樹デーに臨んだ、育てる会の秋野峯徳(みねのり)会長(75)は「若い人たちが増えているのは、本当にうれしいこと。世代を超えて続けていかなければならない活動です」と話していた。

 今回は二日間で約二千人の参加者を見込む。二十八日は飛び入り参加も可能。午前九時半に日光市足尾町885の銅(あかがね)親水公園集合。軽装で昼食と飲み物を持参する。雨天決行。

 

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