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【栃木】

心癒やす 鳥セラピー 鹿沼のNPOが取り組み

高齢者介護施設で鳥と触れ合う利用者

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 鳥と触れ合うことで心身を癒やすバードセラピーに、NPO法人とちぎアニマルセラピー協会(鹿沼市)が取り組んでいる。普段あまり見掛ける機会のない鳥を前に、最初は高齢者や子どもらも緊張しながら接するものの、次第に笑顔になり、心のケアにつながっているという。

 四月、宇都宮市内の高齢者介護施設。「オウムは体温が高く温かい。ほんのりバラの香りもしますよ」

 担当者がそう説明しながら三羽の大型オウムを六十〜八十代の利用者らの前に並べた。恐る恐る差し出した手にオウムがちょこんと乗ると利用者の表情が思わずほころぶ。おもちゃを使って芸を披露すると「お利口!」と歓声が上がった。

 同協会は二〇一六年からバードセラピー活動を開始。高齢者施設のほか発達障害の子どもらの施設などにも出向き、活動の幅を少しずつ広げる。鳥は全て協会の永井亜希理事の手で育てられ、小さいころからストレスに慣らし、攻撃しないよう訓練してきた。健康状態も定期検査で確認している。

 初めてバードセラピーに参加した宇都宮市の大沢一夫さん(78)は「温かかった。鳥は優しいから好き」と目を細めた。

 施設担当者は「いつも無表情の利用者が笑顔になる。認知症の人でも鳥との体験は時間がたっても忘れないので良い刺激になっている」と満足げだ。

 永井理事は「鳥は人の感情に寄り添える存在だと思うので触れ合いを通して癒やしの力を実感してほしい」と話した。

「鳥は優しい」と目を細める大沢一夫さん(左)=いずれも宇都宮市で

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