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【栃木】

妹の手掛かり「一日も早く」 日光で仏女性不明9カ月 兄が4回目来日

宇都宮市内の河川敷を捜索するティフェヌ・ベロンさんの兄ダミアンさん(中央)ら

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 日光市を観光で訪れ、昨年7月29日から行方が分からなくなっているフランス人女性、ティフェヌ・ベロンさん(36)の兄ダミアンさん(38)が、同市で共同通信のインタビューに応じ、「一日でも早く手掛かりを見つけたい」と思いを語った。

ティフェヌ・ベロンさん

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 ベロンさんの不明後、四回目の来日。今回は今月八日から妹シビルさん(34)と民間の山岳救助隊を伴い「自分たちでもできることを」と日光市内を中心に初めて大掛かりな捜索を実施。ベロンさんの宿泊地近くの川などを連日調べた。

 十四日は下流に位置する宇都宮市にも足を延ばして河川敷などを捜したが、手掛かりは得られないまま。「川に落ちたかどうかは分からないが、可能性を一つずつ探っていきたい」と話す。

 ベロンさんは日本の文化や芸術に興味を持ち、過去にも日本を訪れていた。「日本人の穏やかさや、敬意を持って人に接する姿に、親近感を覚えたみたいだ」。不明となった昨年七月の来日時は、旅先から家族宛てに何枚も写真を送ってきた。

 仏西部ポワチエで補助教員として小学校に勤務し、精神障害がある子どもを担当。面倒見が良く献身的に働き、子どもにも慕われていたという。

 県警は警察犬やヘリコプターを投入するなどして、事件と事故の両面から捜索を続ける。

 ダミアンさんら家族は、行方不明の当初から日仏の捜査上の連携を要請してきた。今回の来日でも日光署を訪れ「日本の捜査機関の主導の下、フランスが別の視点から協力できることもあるのではないか」と伝えたという。

 ベロンさんが昨年七月二十八日から二泊の予定で日光市に滞在し、宿泊先に荷物やパスポートなどを残して不明となり、既に九カ月。

 ダミアンさんは「日本は全く知らない国だったが、何度も訪れるうちにいろいろな人に助けられ、好きになっている。でもここに来ると、悲しい気持ちにもなる」と複雑な心境を明かす。

 情報提供は日光署=電0288(53)0110=へ。

取材に応じる兄のダミアンさん=日光市で

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