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【栃木】

農家悩ます収穫時の臭い撃退 トマト汚れに専用洗剤 鹿沼南高3年生らが研究 

「トマトタール」の専用洗剤で、汚れを落とす効果を調べる生徒たち=4月、鹿沼市で

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 県立鹿沼南高3年の生徒らが、トマトの収穫などで手に付き、独特の臭いで農家を困らせる汚れ「トマトタール」の専用洗剤開発に挑んでいる。3年前から校内で引き継ぐ研究は昨年度、全国の高校約400校が参加したビジネスプランコンテストで準グランプリを獲得。さらに研究を続け、商品化を目指す。

 トマトの収穫作業をしていると、指先が暗い緑色に汚れていく。これがトマトタールで「家に帰り、実習があったと伝えなくても『くさい』と言われる」。農業実習でトマトに触れる、同校食料生産科の生徒の悩みだ。

 市販の家庭用洗剤では何度も洗ってようやく落ちるため、手が荒れがちになる。生徒らと同様、トマトタールに困っていた実習教員の野地友美さん(22)が二〇一六年春、洗剤開発を提案した。

 試験を重ねた結果、酸性の洗剤でトマトタールが落ちやすくなることが判明。さらに研磨剤として、園芸用の「鹿沼土」を混ぜ、効果を高めることに成功した。

 今年一月に開かれたコンテストの最終審査では、完成度の高さや、実際に困っている人の役に立つ点が評価され、生徒らは「次はグランプリを取りたい」と意気込む。

 今後は実際に農家に使ってもらい、効果や肌への影響を確かめるほか、農業に携わる「農業女子」をターゲットにしようと、女性が手に取りやすいパッケージデザインを考えていく。研究リーダーの塩田歩さん(17)は「今までになかった洗剤を完成させ、農家の助けになれるよう頑張りたい」と話した。

 

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