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【栃木】

甲冑の美と技 小山で特別展 初公開の細川興元含め武具70点

細川興元の所有と伝えられる「二枚胴越中具足」=小山市立博物館で

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 武士が戦で身を守った兜(かぶと)や鎧(よろい)の甲冑(かっちゅう)などを紹介する特別展「甲冑と戦の意匠」が、小山市乙女1の市立博物館で開かれている。戦国時代を中心に、室町時代から江戸時代末期までの武具約70点を展示している。初公開の貴重な品も多い。6月16日まで。 (原田拓哉)

 同市出身で武具の収集家でもある歴史研究家伊沢昭二さんのコレクションを中心に展示している。

 父や兄とともに織田信長に仕え、後に関ケ原の戦いの功績を徳川幕府から認められ、初代茂木藩主となった細川興元(おきもと)の所有と伝わる甲冑「二枚胴越中具足」は、頭から足の部分まで黒で統一され、重厚感を漂わせている。この時代の甲冑の仕立てを反映しているという。

 織田信長の三男信孝(のぶたか)が所有した甲冑「二枚仏胴具足」は、鳳凰(ほうおう)を金の蒔絵(まきえ)であしらい、豪華さを引き立たせている。これら二点はいずれも初公開。

 また、最近の「刀剣ブーム」に合わせ、刀剣、槍(やり)などの武具も紹介している。

 江戸初期に京都の刀工が作ったとされる脇差しは、焼き入れで刀身に生じる模様「刃文」が繊細に施されている。九州肥後地方で、熊本城主加藤清正に仕えた刀鍛冶の集団が手掛けた長い「大身(おおみ)の槍」には、実戦で使ったときにできたとみられる傷痕も残されている。

 特別展を担当した同博物館の佐久間弘行さんは「武具には、武士の生きるか死ぬかの思いや美意識も感じられる。合理性を追求した一本の糸の通し方など、日本の伝統技術も駆使されている」と話す。

 月曜休館。入館料は大人二百円、大学生・高校生百円。六月十五日の「県民の日」にちなみ、十五、十六両日は無料。十六日午後一時半〜同三時には伊沢さんの展示解説もある。事前の申し込みは不要。

 

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