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【栃木】

「人面付き円筒埴輪見て」 文化庁巡回展に足利・行基平山頂古墳

全高55センチの人面付き円筒埴輪。上部に人面が表現されている。大きめの穴が口(いずれも足利市教育委員会提供)

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 全国各地の遺跡で行われている発掘調査の成果を紹介する、文化庁主催の巡回展「発掘された日本列島2019」(6月〜来年2月)で、足利市の行基平(ぎょうきだいら)山頂古墳で出土した埴輪(はにわ)が展示品に選ばれた。「新発見考古速報」のコーナーで、古墳時代後期(6世紀初頭)の代表的遺跡として希少な人面付き円筒埴輪などが紹介される。出品は県内から4年ぶりで、同市からは初めて。 (梅村武史)

 市指定史跡の同古墳(同市本城三)は機神(はたがみ)山の標高一〇九メートルにある全長四十二メートル超の前方後円墳。二〇一二〜一五年に発掘調査した。

 展示の目玉は、出土品の人面付き円筒埴輪二基(全高五十五センチと同五十三センチ)。円筒の上部に人の顔を張り付けて作られているのが特徴で、群馬県南西部から栃木県内にかけてのみ分布する埴輪という。

 武器や刺青などを表したとみられる文様があり、古墳を守護する役割があったとされる。そのほか、女子人物像、鳥形、馬形など計十七点の埴輪が展示される。

 足利市教委文化課の担当者は「選出は大変名誉なこと。希少な人面付き円筒埴輪を多くの方々に見てほしい」と話している。

 巡回展は一九九五年から毎年開催されている。全国の自治体が文化庁に提出した発掘調査報告を基に選出される。行基平山頂古墳について、文化庁の担当者は「比較的良好な状態で出土しており、埴輪のバリエーションも多彩」と選出の理由を語った。

 近年の成果に注目した、新発見考古速報のコーナーで展示されるのは、旧石器時代から近代までの全国十二遺跡四百七十三点。県内からの選出は二〇一五年の甲塚(かぶとづか)古墳(下野市)以来となる。

 巡回展は六月一日〜七月二十一日の東京都江戸東京博物館(東京新聞など共催)を皮切りに、来年二月末まで岩手、青森、愛知、福岡四県の博物館で順次開催される。東京電力福島第一原発事故で被災した、福島県沿岸部十五遺跡の特集もある。

行基平山頂古墳から出土した人物埴輪と鳥、馬などの動物埴輪

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