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【栃木】

桜などに被害 クビアカツヤカミキリ 足利市が駆除へ「みっけ隊」

クビアカツヤカミキリ(足利市提供)

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 県南地域で猛威を振るう外来種の昆虫「クビアカツヤカミキリ」の急増に歯止めをかけようと、足利市は「クビアカみっけ隊」を結成する。小学生以上の子どもを含めて幅広く隊員を求め、人海戦術で桜並木や果樹園に深刻なダメージをもたらす害虫の駆除作戦を敢行する。 (梅村武史)

 「駆除には圧倒的なマンパワーが必要。好奇心いっぱいの子どもたちの力をぜひ借りたい」と企画した市環境政策課。みっけ隊の入隊資格は、小学生以上の市民または市内通勤、通学者。隊員にはみっけ隊のマーク付きの隊員証、布製バッグを配布して士気を高めるとともに活動をPRする。

 募集期間は成虫発生期に合わせて九月末まで。地域を見回って市に報告したり、見つけた成虫を補殺したりするのが主な任務だ。近く市内の全小学校に募集チラシを配布する。同課担当者は「観光地でもある本市にとってサクラは貴重な資源。全力で守りたい」と話す。

 クビアカツヤカミキリは成虫で体長二・五〜四センチ。光沢のある黒色で胸部が赤い。サクラやモモ、スモモなどの木が好物で成虫が樹皮の割れ目などに産卵。幼虫は樹木の内部を侵食し、二、三年で成虫になる。侵食が進むと樹木は衰弱し、倒木の恐れもある。

 中国大陸や朝鮮半島、台湾、ベトナム北部が原産地。二〇一二年に初めて愛知県で見つかった。輸入木材やコンテナなどに紛れ込み、国内に入り込んだとみられ、国は一八年一月、特定外来生物に指定した。

 関東では群馬県東部、埼玉県北部などから被害が広がり、栃木県内では一六年七月に足利市の渡良瀬川左岸で初めて成虫一匹が見つかった。一七年六月に足利、佐野両市で、一八年夏には栃木市で被害が確認された。県のまとめでは一七年度に二百二十本だった被害樹数は、一八年度に七百四十三本と三倍以上になった。

 佐野市、栃木市も啓発などの対応に追われている。県は「このままではサクラの花見ができなくなる可能性もある。これ以上北上させたくない」と危機感を募らせる。

 みっけ隊の問い合わせ、入隊希望は足利市環境政策課=電0284(20)2151=へ。

隊員証、布製バッグに付けられる「クビアカみっけ隊」のマーク

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