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【栃木】

「令和」出典序文、公園に銘板 下野の天平の丘に改元機、8月設置

天平の丘公園に設置されている万葉集の歌の銘板。朽ちてしまったものもあるという=下野市で

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 下野市は桜の名所として知られる市内の天平の丘公園に、新元号「令和」の出典となった万葉集の歌の序文を記した銘板を八月に設置する。園内外には万葉集の歌を記した石碑や銘板が数多くあるが、老朽化で傷んだものもあり、改元を機に一新することにした。市は春だけでなく通年でのにぎわいにつながればと期待する。 (藤英樹)

 公園は二十七万平方メートル。園内や周辺には古墳時代後期(六世紀末〜七世紀初め)に造られた古墳群や、奈良時代に聖武天皇の詔(みことのり)で建てられた国分寺跡、国分尼寺跡(いずれも国指定史跡)など貴重な文化遺産が集積し、そこから発掘された土器や埴輪(はにわ)が保管・展示されている。

 同じ時代の歌が万葉集に収められていることにちなみ、市は歌に出てくる植物を植えた「万葉植物園」を整備。令和の出典となった梅花の歌三十二首の序文「初春の令月にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ…」を書いたとされる大伴旅人の息子で万葉集の編者とされる大伴家持をはじめ、柿本人麻呂、額田王ら代表的な歌人や、防人(さきもり)の歌を記した石碑、銘板も二十カ所以上に設置してきた。

 近年は管理が行き届かず朽ちた銘板や枯れた植物も少なくなかったが、改元でにわかに万葉集ブームが起きたことから、銘板のリニューアルを決めた。市商工観光課によると、銘板の歌は地元の石橋高校書道部員に書いてもらうという。令和出典の序文の銘板は、園内の古民家カフェにある梅の木の下に設置する予定。

 園内で灯明四千個をともす八月下旬の夜間イベントでお披露目する。同課の担当者は「公園はこれまで、春の桜まつりに二十万人を超える観光客を呼び込む以外は閑散としていた。今回のリニューアルをきっかけに一年を通して大勢の観光客に来ていただけるようになればありがたい」と期待している。

 

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