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【栃木】

高級結城紬を手軽に体験 小山で好評 試着無料、2500円で街歩き

「おやま本場結城紬クラフト館」では、好きな着物の着心地を体験できる=いずれも小山市で

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 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている高級絹織物「結城紬(つむぎ)」の産地の一つ、小山市で、結城紬の着物の着心地を体験できる施設が好評だ。外国人観光客も訪れ、日本の伝統文化を堪能している。

 JR小山駅に隣接するビルの一階にある「おやま本場結城紬クラフト館」。その一角の和室で、職員がたんすから着物を取り出し、茶や紺などの落ち着いた色や淡い桜色、かわいらしい格子柄の着物をずらりと並べた。

 好きな色や柄の着物を選んで着せてもらうと、見た目の重いイメージとは裏腹に軽くて体になじむ。同館の田崎和子さん(67)は「手作りなので空気を含み、ほっこりしているのが特徴。特に軽さには体験した方の多くが驚きます」と話す。

 室内で試着するだけなら無料。一着五十万円ほどの高級着物が手軽に体験できるのが人気という。一週間前までに予約すれば、二千五百円で草履などとセットで借りられ、そのまま街歩きも。米国や英国などからの観光客も訪れ、写真を撮って会員制交流サイト(SNS)で発信する人もいる。

 結城紬は小山市や茨城県結城市など養蚕が盛んな鬼怒川沿いの地域で生産されてきた。穴が開いたり染みがあったりする繭をほぐし、農家の人々が糸を紡いで織り上げる素朴な布だったが、江戸時代に町人の間で流行し、高級絹織物として知られるようになった。

 近年、高齢化や後継者不足が課題となり、小山市は伝統技術を継承するため二〇一四年度、市職員として「紬織士(おりし)」の採用を開始。クラフト館でのPRにも力を入れ、着心地体験のほか、伝統工芸士による機織りの実演やコースター織り体験なども実施している。

 同館の竹沢久美さん(49)は「技術や歴史など、いろいろな視点から結城紬の面白さを伝えていきたい」と意気込んでいる。

結城紬の着心地を体験する外国人観光客

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